Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド
要求先のサービス部品,HCSCサーバ,およびSOAPエンジンでエラーが発生した場合,エラー情報を取得し,その情報に従って対処します。エラーの伝わり方については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「7.7.1 Webサービス(SOAP通信)実行時の障害対策」を参照してください。
エラー情報の取得方法は,SOAP通信基盤の種類によって異なります。
Cosminexusが提供しているSOAP通信基盤を使用している場合,CSCMsgServerFaultExceptionオブジェクトをキャッチして,SOAP Faultのエラー情報を取得します。
エラー情報を取得するには,サービスリクエスタ側で次のように実装する必要があります。
:
} catch (CSCMsgServerFaultException e) {
System.err.println("Exception ErrorMessage = "
+ e.getErrorMessage() );
System.err.println("Exception ErrorCode = "
+ e.getErrorCode() );
System.err.println("Exception ProcessInstanceID = "
+ e.getProcessInstanceID() );
System.err.println("Exception FaultCode = "
+ e.getCscmsgFaultCode() );
System.err.println("Exception FaultString = "
+ e.getCscmsgFaultString() );
System.err.println("Exception FaultActor = "
+ e.getCscmsgFaultActor() );
System.err.println("Exception FaultDetails = "
+ new String(e.getCscmsgFaultDetail(), "UTF-8"));
System.err.println("Exception FaultName = "
+ e.getFaultName() );
}
:
|
各メソッドについて,次に説明します。
取得するエラー情報は,サービスリクエスタ側で実装しているSOAPエンジンに依存します。
エラー情報(SOAP Fault)の形式を次の表に示します。
表10-4 エラー情報(SOAP Fault)の形式
| 要素 | 名称 | 内容 |
|---|---|---|
| faultcode | Faultコード | SOAPエンジンに依存する値です。 message partのメッセージ型属性が参照するQCNameです。 |
| faultstring | Fault文字列 | SOAPエンジンに依存する値です。 KDCCP0015-Eを出力します。 |
| faultactor | Fault生成者 | SOAPエンジンに依存する値です。値はありません。 |
| detail※ | Fault詳細 | wsdl:faultに対応する内容です。 |
表10-5 エラー情報(SOAP Fault)の詳細
| フィールド名 | 説明 | |
|---|---|---|
| サービス部品,ビジネスプロセス,カスタムアダプタ,または連携するHCSCサーバからのエラー(フォルト) | HCSCサーバで検知したエラー(例外) | |
| errorMessage | 次に示すエラーの内容です。
|
|
| errorCode | 次に示す例外の内容に対応するエラーコードです。
|
|
| processInstanceID | ビジネスプロセスのインスタンスIDの情報です。 ビジネスプロセスでエラーが発生した場合に値が設定されます。 |
|
| cscmsgFaultCode | サービス部品(Webサービス),ビジネスプロセス,またはカスタムアダプタからのFaultCode情報です。 | − |
| cscmsgFaultString | サービス部品(Webサービス),ビジネスプロセス,またはカスタムアダプタからのFaultString情報です。 | − |
| cscmsgFaultActor | サービス部品(Webサービス),ビジネスプロセス,またはカスタムアダプタからのFaultActor情報です。 | − |
| cscmsgFaultDetail | サービス部品(Webサービス),ビジネスプロセス,またはカスタムアダプタからのDetail情報です。 | − |
| faultName | サービス部品(WebサービスまたはSessionBean)またはビジネスプロセスからのフォルト名(例外名)情報です。 次の場合に値が設定されます。
|
− |
(凡例) −:該当しません。
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