Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド
ユーザ定義受付は,ユーザが定義した任意の形式でサービス部品実行要求を受け付け,応答を返すインターフェースです。
Cosminexus サービスプラットフォームでは,サービスリクエスタからのサービス部品の実行要求を受け付ける固定のインターフェースとして,4種類の標準受付(同期受付(Webサービス/SessionBean),非同期受付(WS-R/DBキュー))を備えています。標準受付を利用するには,それぞれの標準受付の形式に合わせてサービスリクエスタを作成し,さらにサービス部品の入出力形式に合わせて電文を作成,解析する必要があります。
これに対し,ユーザ定義受付は,個々のサービス部品およびビジネスプロセスの入出力形式に合わせた形式でサービスリクエスタからの要求を受け付けることができます。
ユーザ定義受付には次の種類があります。
SOAP受付は,ユーザが指定したWSDL形式のファイルをインターフェースとして使用し,サービスリクエスタとWebサービス(SOAP)で通信します。SOAP受付でリクエストを受け付けることができるHCSCコンポーネントはビジネスプロセスだけです。
カスタム受付は,任意のインターフェースおよび通信プロトコルでサービスリクエスタからの要求を受け付けます。カスタム受付を使用する場合,インターフェースおよび通信プロトコルはユーザが実装する必要があります。
カスタム受付については,「付録G カスタム受付」を参照してください。
また,Cosminexus サービスプラットフォームでは,OpenTP1システム内にあるサービスリクエスタからの要求を受け付けるTP1/RPC受付と,FTPクライアントからの要求を受け付けるFTP受付の二つのユーザ定義受付を提供しています。
TP1/RPC受付については,「12. TP1/RPC受付の概要」を参照してください。FTP受付については,「20. FTP受付の定義」を参照してください。
なお,特に断りがない場合,ユーザ定義受付はSOAP受付を指します。
ユーザ定義受付,WSDL,ビジネスプロセスの定義の関係について,次の図に示します。
図8-1 ユーザ定義受付,WSDL,ビジネスプロセスの定義の関係
図8-1に示すように,ユーザ定義受付は,WSDLのポート(wsdl:port要素)ごとに作成します。一つのユーザ定義受付にwsdl:port要素に含まれるオペレーションがすべて含まれます。
また,図8-1のOperation_2は,Port_AおよびPort_Bの二つのwsdl:port要素に含まれます。このように,異なるwsdl:port要素に同じオペレーションが含まれる場合,複数のユーザ定義受付で同じオペレーションを利用できます。図8-1では,Operation_2は,ユーザ定義受付_1およびユーザ定義受付_2で利用しています。
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