Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引
この章では,WSDLを起点としたWebサービスを開発します。
開発するWebサービスの構成を次の表に示します。
表25-1 Webサービスの構成(WSDL起点)
| 項番 | 項目 | 値 | |
|---|---|---|---|
| 1 | デプロイするJ2EEサーバの名称 | jaxwsserver | |
| 2 | Webサーバのホスト名とポート番号 | webhost:8085 | |
| 3 | ネーミングサーバのURL | corbaname::testserver:900 | |
| 4 | コンテキストルート | wsrm_soap12 | |
| 5 | スタイル | document/literal/wrapped | |
| 6 | 名前空間URI | http://example.com/sample | |
| 7 | ポートタイプ | 個数 | 1 |
| 8 | ローカル名 | TestJaxWs | |
| 9 | オペレーション | 個数 | 1 |
| 10 | ローカル名 | jaxWsTest1 | |
| 11 | サービス | 個数 | 1 |
| 12 | ローカル名 | TestJaxWsService | |
| 13 | ポート | 個数 | 1 |
| 14 | ローカル名 | testJaxWs | |
| 15 | WSDLのファイル名 | input.wsdl | |
Webサービス開発時のカレントディレクトリの構成を次の表に示します。
表25-2 カレントディレクトリの構成(WSDL起点)
| ディレクトリ | 説明 | |||
|---|---|---|---|---|
| c:\temp\jaxws\works\wsrm_soap12 | カレントディレクトリです。 | |||
| ┣ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ |
server\ | Webサービスの開発で使用します。 | ||
| ┣ ┃ ┃ |
META-INF\ | EARファイルのMETA-INFディレクトリに対応します。 | ||
| ┗ | application.xml | 「25.3.7 application.xmlを作成する」で作成します。 | ||
| ┣ ┃ ┃ ┃ |
src\ | Webサービスのソースファイル(*.java)を格納します。「25.3.3 SEIを生成する」および「25.3.5 Webサービス実装クラスをコンパイルする」で使用します。 | ||
| ┣ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ |
WEB-INF\ | WARファイルのWEB-INFディレクトリに対応します。 | ||
| ┣ | web.xml | 「25.3.6 web.xmlを作成する」で作成します。 | ||
| ┣ | classes\ | コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。 | ||
| ┗ | wsdl\ | 作成したwsdlを格納します。 | ||
| ┣ ┃ ┃ ┃ |
temporary\ | Javaで記述,変換したものを基にWSDLを作成する場合に一時ファイルを格納します。このディレクトリの作成は任意です。 | ||
| ┣ | src\ | |||
| ┗ | classes\ | |||
| ┣ | wsrm_soap12.ear | 「25.3.8 EARファイルを作成する」で作成します。 | ||
| ┗ | wsrm_soap12.war | |||
| ┗ | client\ | Webサービスクライアントの開発で使用します。 | ||
| ┣ ┃ ┃ ┃ ┃ |
src\ | Webサービスクライアントのソースファイル(*.java)を格納します。「25.5.1 サービスクラスを生成する」および「25.5.2 Webサービスクライアントの実装クラスを作成する」で使用します。 | ||
| ┣ ┃ ┃ ┃ |
classes\ | コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。「25.5.4 Webサービスクライアントの実装クラスをコンパイルする」で使用します。 | ||
| ┣ ┃ ┃ |
usrconf.cfg | 「25.6.1 Javaアプリケーション用オプション定義ファイルを作成する」で作成します。 | ||
| ┗ | usrconf.properties | 「25.6.2 Java アプリケーション用ユーザプロパティファイルを作成する」で作成します。 | ||
カレントディレクトリのパスは,開発する環境に合わせて変更してください。
なお,以降の説明では,この表に示すディレクトリおよびファイル名を使用します。コマンド実行例やJavaソースなどで太字になっている部分は,この例で使用する指定値や生成される値を示します。構築する環境に合わせて読み替えてください。
また,この章で説明する開発例では,WebサービスとWebサービスクライアントを同じ環境で開発しますが,別の環境で開発することもできます。別の環境で開発する場合は,それぞれの環境に合わせて,カレントディレクトリのパスを読み替えてください。
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