Cosminexus アプリケーションサーバ V8 システム設計ガイド

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5.1.2 WebサーバとJ2EEサーバを別のマシンに配置する場合の使用リソース

WebサーバとJ2EEサーバを別のマシンに配置する場合の使用リソースの見積もりについて,OSごとに説明します。WebサーバとJ2EEサーバを別マシンに配置する場合は,Webサーバマシンとアプリケーションサーバマシンのそれぞれで使用するリソースを見積もります。

なお,使用リソースの見積もりの各表にある,「オプション設定ファイル例」については,使用しているOSのバージョン,およびカーネルのバージョンごとに異なります。使用しているOSのマニュアルを参照して,表中の見積もり式を基に見積もった値を設定してください。使用しているOSで該当するカーネルパラメタが設定できない場合には,設定は不要です。

<この項の構成>
(1) AIXの場合
(2) HP-UXの場合
(3) Linuxの場合
(4) Solarisの場合

(1) AIXの場合

AIXの場合の,Webサーバマシンおよびアプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて説明します。

(a) Webサーバマシンの使用リソースの見積もり

Webサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-6 Webサーバマシンの使用リソースの見積もり(AIXの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496+リクエスト最大同時処理数※2×14×1,024
プロセス数 リクエスト最大同時処理数※2×2+4
スレッド数 リクエスト最大同時処理数※2×2+35
ファイルディスクリプタ数 nofiles リクエスト最大同時処理数※2×4+75 /etc/security/limits

(凡例)−:該当しません。

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
Webサーバで同時に処理できるリクエストの最大数を指します。

(b) アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり

アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-7 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(AIXの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496
プロセス数 4
スレッド数 J2EEサーバのスレッド数※2+34
ファイルディスクリプタ数 nofiles J2EEサーバのファイルディスクリプタ数※2+43 /etc/security/limits

(凡例)−:該当しません。

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
J2EEサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。

(2) HP-UXの場合

HP-UXの場合の,Webサーバマシンおよびアプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて説明します。

(a) Webサーバマシンの使用リソースの見積もり

Webサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-8 Webサーバマシンの使用リソースの見積もり(HP-UXの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ shmmax PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496+リクエスト最大同時処理数※2×14×1,024 kctune shmmax= 1073741824
プロセス数 nproc リクエスト最大同時処理数※2×2+4 kctune nproc=4200
スレッド数 nkthread リクエスト最大同時処理数※2×2+35 kctune nkthread= 8416
ファイルディスクリプタ数 nfile リクエスト最大同時処理数※2×4+75 kctune nfile= 65536

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
Webサーバで同時に処理できるリクエストの最大数を指します。

(b) アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり

アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-9 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(HP-UXの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ shmmax PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496 kctune shmmax= 1073741824
プロセス数 nproc 4 kctune nproc=4200
スレッド数 nkthread J2EEサーバのスレッド数※2+34 kctune nkthread= 8416
ファイルディスクリプタ数 nfile J2EEサーバのファイルディスクリプタ数※2+43 kctune nfile= 65536

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
J2EEサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。

(3) Linuxの場合

Linuxの場合の,Webサーバマシンおよびアプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて説明します。

(a) Webサーバマシンの使用リソースの見積もり

Webサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-10 Webサーバマシンの使用リソースの見積もり(Linuxの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ SHMMAX PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496+リクエスト最大同時処理数※2×14×1,024 /proc/sys/kernel/shmmax
プロセス数 threads-max※3 リクエスト最大同時処理数※2×2+4 /proc/sys/kernel/threads-max
スレッド数 threads-max※3 リクエスト最大同時処理数※2×2+35
ファイルディスクリプタ数 fs.file-max リクエスト最大同時処理数※2×4+75 /proc/sys/fs/file-max

(凡例)−:該当しません。

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
Webサーバで同時に処理できるリクエストの最大数を指します。

注※3
threads-maxパラメタには,プロセス数とスレッド数の合計を指定してください。

(b) アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり

アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-11 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(Linuxの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ SHMMAX PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496 /proc/sys/kernel/shmmax
プロセス数 threads-max※2 4 /proc/sys/kernel/threads-max
スレッド数 threads-max※2 J2EEサーバのスレッド数※3+34
ファイルディスクリプタ数 fs.file-max J2EEサーバのファイルディスクリプタ数※3+43 /proc/sys/fs/file-max

(凡例)−:該当しません。

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
threads-maxパラメタには,プロセス数とスレッド数の合計を指定してください。

注※3
J2EEサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。

(4) Solarisの場合

Solarisの場合の,Webサーバマシンおよびアプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて説明します。

(a) Webサーバマシンの使用リソースの見積もり

Webサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-12 Webサーバマシンの使用リソースの見積もり(Solarisの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ shminfo_shmmax PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496+リクエスト最大同時処理数※2×14×1,024 /etc/system
プロセス数 max_nprocs リクエスト最大同時処理数※2×2+4 /etc/system
スレッド数 リクエスト最大同時処理数※2×2+35
ファイルディスクリプタ数 rlim_fd_max リクエスト最大同時処理数※2×4+75 /etc/system

(凡例)−:該当しません。

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
Webサーバで同時に処理できるリクエストの最大数を指します。

(b) アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり

アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5-13 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(Solarisの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
共用メモリ shminfo_shmmax PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496 /etc/system
プロセス数 max_nprocs 4 /etc/system
スレッド数 J2EEサーバのスレッド数※2+34
ファイルディスクリプタ数 rlim_fd_max J2EEサーバのファイルディスクリプタ数※2+43 /etc/system

(凡例)−:該当しません。

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
J2EEサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。