Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)

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4.5 lb.properties負荷分散機定義プロパティファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 設定できるキー
(5) 記述例
(6) 注意事項

(1) 形式

Javaプロパティ形式です。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

負荷分散機へのアクセスに必要な接続情報を設定します。Cosminexusから負荷分散機を制御する場合に使用します。

(4) 設定できるキー

指定できるキーとデフォルト値を次に示します。なお,負荷分散機の制御方法によって,設定できるキーが異なるので注意してください。

キー名称 内容 デフォルト
lb.list 負荷分散機の管理IPアドレスをドット記法(xxx.xxx.xxx.xxx)で設定します。xxxには0〜255の整数を指定します。なお,複数の負荷分散機を使用する場合は,コンマ「,」で区切り,複数の管理IPアドレスを設定します。 なし
lb.connect_type.<IPアドレス>※1※2 負荷分散機への接続形態を設定します。
  • Telnetを直接使用する場合
    「telnet」を指定してください。
  • sshを直接使用する場合
    「ssh」を指定してください。
  • APIを直接使用する場合
    「API」を指定してください。
何も指定しない場合,jp1_nc(旧VR互換)が指定されます。
jp1_nc
lb.enable_passwd.<IPアドレス> 負荷分散機に設定したPrivileged EXECレベルに必要なパスワードを負荷分散機ごとに設定します。
なお,このプロパティはACOSの場合に設定します。
なし
lb.ssh.port.<IPアドレス>※1 負荷分散機のsshサーバのポート番号を設定します。指定できる値は1〜65535の整数です。 22
lb.ssh.user.<IPアドレス>※1 負荷分散機にsshで接続するときのユーザ名を設定します。 なし
lb.ssh.passwd.<IPアドレス>※1 負荷分散機にsshで接続するときのユーザのパスワードを設定します。 なし
lb.ssh.timeout.<IPアドレス>※1※2 負荷分散機へのsshコマンド実行(接続処理)時のタイムアウト時間(単位:秒)を設定します。
このキーで設定した時間内に,負荷分散機への接続処理が完了しない場合は,Smart Composer機能のコマンド(cmx_build_systemなど)がタイムアウトエラーで異常終了します。
なお,設定できる値は1〜2147483の整数です。
10
lb.telnet.command_timeout.<IPアドレス> 負荷分散機へのコマンド送信時のタイムアウト時間(単位:秒)を設定します。
このキーで設定した時間内に,負荷分散機に対して発行したCLIコマンドが完了しない場合は,Smart Composer機能のコマンド(cmx_build_systemなど)がタイムアウトエラーで異常終了します。
なお,設定できる値は1〜2147483の整数です。
10
lb.telnet.login_prompt.<IPアドレス> 負荷分散機に接続するときのログイン完了後プロンプトに表示される文字列を設定します。
最後に空白を指定したい場合,””で囲んで指定します。
なし
lb.telnet.login_timeout.<IPアドレス> 負荷分散機に接続するときのログイン処理時のタイムアウト時間(単位:秒)を設定します。
このキーで設定した時間内に,負荷分散機への接続処理が完了しない場合は,Smart Composer機能のコマンド(cmx_build_systemなど)がタイムアウトエラーで異常終了します。
なお,設定できる値は1〜2147483の整数です。
10
lb.telnet.passwd.<IPアドレス> 負荷分散機にTelnetでログインするときのユーザのパスワードを設定します。 なし
lb.telnet.passwd_prompt.<IPアドレス> 負荷分散機に接続するときのパスワード入力プロンプトに表示される文字列を設定します。
最後に空白を指定したい場合,””で囲んで指定します。
なし
lb.telnet.port.<IPアドレス> 負荷分散機のポート番号を設定します。指定できる値は1〜65535の整数です。 23
lb.telnet.user.<IPアドレス> 負荷分散機にTelnetでログインするときのユーザ名を設定します。 なし
lb.telnet.user_prompt.<IPアドレス> 負荷分散機に接続するときのユーザ名入力プロンプトに表示される文字列を設定します。
最後に空白を指定したい場合,””で囲んで指定します。
なし
lb.API.user.<IPアドレス> 負荷分散機にAPIでログインするときのユーザ名を設定します。 なし
lb.API.passwd.<IPアドレス> 負荷分散機にAPIでログインするときのユーザのパスワードを設定します。 なし
lb.API.port.<IPアドレス> 負荷分散機のポート番号を設定します。指定できる値は1〜65534の整数です。範囲外の値を指定した場合,デフォルト値が設定されます。 443
lb.API.cookie_persistence_template.<Webシステム名>.<IPアドレス> 負荷分散機で作成したcookieパーシステンステンプレート名を設定します。 なし
lb.API.timeout.<IPアドレス> APIメソッド実行時のタイムアウト時間(単位:秒)を設定します。
このキーで設定した時間内に,APIメソッドが完了しない場合は,Smart Composer機能のコマンド(cmx_build_systemなど)がタイムアウトエラーで異常終了します。
なお,指定できる値は1〜2147483の整数です。範囲外の値を指定した場合,デフォルト値が設定されます。
10
javax.net.ssl.trustStore トラストストアを指定します。 Javaの仕様に従う
javax.net.ssl.trustStorePassword トラストストアのパスワードを指定します。 Javaの仕様に従う

注※1
lb.listに指定した負荷分散機の管理IPアドレスを指定します。

注※2
指定できる値以外の値が指定された場合は,cmx_test_lbコマンド,cmx_build_systemコマンド,cmx_delete_systemコマンド,cmx_start_targetコマンド,およびcmx_stop_targetコマンドを実行したときにエラーになるので注意してください。

(5) 記述例

 
# 192.168.100.10 ...BIG-IP v9
 
lb.list=192.168.100.10
 
lb.connect_type.192.168.100.10=ssh
#lb.ssh.port.192.168.100.10=22
lb.ssh.user.192.168.100.10=user01
lb.ssh.passwd.192.168.100.10=user01pw
#lb.ssh.timeout.192.168.100.10=10
 
 

(6) 注意事項