18.3 Tomcatに組み込む
本製品をTomcatに組み込むための方法を次に示します。
ここでは,Tomcatのインストール先パスを%CATALINA_HOME%と表記し,環境変数CATALINA_BASEが指すパスを%CATALINA_BASE%と表記します。環境変数CATALINA_BASEを使用していない場合は,%CATALINA_BASE%を%CATALINA_HOME%に読み替えてください。
操作手順を次に示します。
操作手順
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各種定義ファイルのバックアップを作成する。
次の3つの定義ファイルについて,編集前の状態でバックアップを作成しておきます。
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%CATALINA_BASE%\conf\catalina.properties(Tomcatのプロパティ定義ファイル)
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%CATALINA_BASE%\conf\server.xml(Tomcatのサーバ設定ファイル)
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%CATALINA_BASE%\conf\context.xml(Tomcatのコンテキスト設定ファイル)
また,次の2つのファイルについても,すでに存在する場合はバックアップを作成しておきます。
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%CATALINA_HOME%\bin\setenv.bat(Tomcat起動時の環境変数定義ファイル)
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%CATALINA_BASE%\bin\setenv.bat(Tomcat起動時の環境変数定義ファイル)
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%CATALINA_BASE%\bin\setenv.batを作成する。
本製品の動作に必要な環境変数を,%CATALINA_BASE%\bin\setenv.bat(Tomcat起動時の環境変数定義ファイル)に定義します。
次のフォルダにある,このファイルのテンプレートをコピーして使うこともできます。
<本製品のインストールディレクトリ>\template\tomcat\setenv.bat
ユーザ側でカスタマイズが必要な場合は,コピーしたあとのファイルを修正してください。
setenv.bat(Tomcat起動時の環境変数定義ファイル)の詳細は,「25.4 setenv.bat(Tomcat起動時の環境変数定義ファイル)」を参照してください。
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%CATALINA_BASE%\conf\catalina.propertiesを編集する。
本製品の動作に必要なプロパティを,%CATALINA_BASE%\conf\catalina.properties(Tomcatのプロパティ定義ファイル)に追記します。
catalina.properties(Tomcatのプロパティ定義ファイル)の詳細は,「25.5 catalina.properties(Tomcatのプロパティ定義ファイル)」を参照してください。
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%CATALINA_BASE%\conf\server.xmlを編集する。
本製品の動作に必要な定義を,%CATALINA_BASE%\conf\server.xml(Tomcatのサーバ設定ファイル)に追記します。
次のフォルダにある,このファイルのテンプレートをコピーして使うこともできます。
Tomcat 10.1.xの場合
<本製品のインストールディレクトリ>\template\tomcat10.1\server.xml
ユーザ側でserver.xml(Tomcatのサーバ設定ファイル)のカスタマイズが必要な場合は,テンプレートからコピーしたあとでカスタマイズしてください。
server.xml(Tomcatのサーバ設定ファイル)の詳細は,「25.6 server.xml(Tomcatのサーバ設定ファイル)」を参照してください。
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%CATALINA_BASE%\conf\context.xmlを編集する。
本製品の動作に必要な定義を,%CATALINA_BASE%\conf\context.xml(Tomcatのコンテキスト設定ファイル)に追記します。
次のフォルダにある,このファイルのテンプレートをコピーして使うこともできます。
Tomcat 10.1.xの場合
<本製品のインストールディレクトリ>\template\tomcat10.1\context.xml
ユーザ側でcontext.xml(Tomcatのコンテキスト設定ファイル)のカスタマイズが必要な場合は,テンプレートからコピーしたあとでカスタマイズしてください。
context.xml(Tomcatのコンテキスト設定ファイル)の詳細は,「25.7 context.xml(Tomcatのコンテキスト設定ファイル)」を参照してください。
これでTomcatへの組み込み作業は完了です。