15.15　JdbcTemplateのトレース

JdbcTemplateのトレース情報が取得されます。

JdbcTemplateのトレースは，次の条件をすべて満たす場合だけ取得されます。

Spring Bootビルドツールで作成したアプリケーションを使用する
AutoConfigure機能が有効である
Spring Bootが生成したorg.springframework.jdbc.core.JdbcTemplateクラスのBeanを使用してデータベースへアクセスする

なお，JavaのAPIを直接呼び出した場合はトレースを取得しません。

JdbcTemplateのトレースの一覧を次の表に示します。

表15‒19　JdbcTemplateのトレースの一覧
イベントID	トレース取得ポイント	取得レベル	リターンコード（Rc）	インターフェイス名（INT）	オペレーション情報（OPR）
0xe370	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.batchUpdateメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe371	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.batchUpdateメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe372	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.callメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe373	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.callメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe374	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.executeメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe375	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.executeメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe376	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe377	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe378	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForListメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe379	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForListメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe37a	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForMapメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe37b	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForMapメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe37c	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForObjectメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe37d	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForObjectメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe37e	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForRowSetメソッドの呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe37f	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForRowSetメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe380	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForStreamメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe381	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.queryForStreamメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名
0xe382	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.updateメソッドを呼び出す前	FINE	0	メソッド引数のシグネチャ	-
0xe383	org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate.updateメソッドからリターンするとき	FINE	正常リターンの場合：0 例外リターンの場合：1	メソッド引数のシグネチャ	正常リターンの場合：空文字（""）例外リターンの場合：例外クラス名

（凡例）: -：出力なし

トレース機能で取得された情報は，トレースログに出力されます。詳細は，「19.3.1　トレースログ」を参照してください。

トレース取得シーケンス

JdbcTemplateのトレース取得シーケンスを次の図に示します。なお，図中の番号（0xe370など）は，次のように対応しています。

0xe370-0xe383

「表15-19　JdbcTemplateのトレースの一覧」と対応しています。
0xe360-0xe361

「表15-14　javax.sql.DataSourceインターフェイスのBeanによるトレースの一覧」と対応しています。

0xe271-0xe2a7

次の表と対応しています。

「表15-15　java.sql.Connectionインターフェイスのトレースの一覧」
「表15-16　java.sql.Statementインターフェイスのトレースの一覧」
「表15-17　java.sql.PreparedStatementインターフェイスのトレースの一覧」

「表15-18　java.sql.CallableStatementインターフェイスのトレースの一覧」

図15‒9　JdbcTemplate使用時のトレース出力シーケンス

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15.15 JdbcTemplateのトレース

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