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uCosminexus Application Runtime for Spring Boot ユーザーズガイド


15.14.1 javax.sql.DataSourceインターフェイスのトレース

javax.sql.DataSourceインターフェイスのトレースは,データベースへのアクセス方法によってトレース取得ポイントが異なります。データベースへのアクセス方法は次の2つです。

それぞれの場合について説明します。

〈この項の構成〉

(1) Tomcat JDBC Connection Pool経由でデータベースへアクセスした場合

WARデプロイ形式の場合だけ,トレースを取得できます。

javax.sql.DataSourceインターフェイスのトレースの一覧を次の表に示します。

表15‒13 javax.sql.DataSourceインターフェイスのトレースの一覧

イベントID

トレース取得ポイント

取得レベル

リターンコード(Rc)

インターフェイス名(INT)

オペレーション情報(OPR)

0xe270

javax.sql.DataSource.getConnectionメソッドの呼び出しでコネクション取得に成功した直後

FINE

0

-

コネクションID

(凡例)

-:出力なし

トレース機能で取得された情報は,トレースログに出力されます。詳細は,「19.3.1 トレースログ」を参照してください。

(2) Spring Bootが生成したjavax.sql.DataSourceクラスのBeanを使用してデータベースへアクセスした場合

Spring Bootが生成したjavax.sql.DataSourceクラスのBeanを使用してデータベースへアクセスした場合の,トレースの一覧を次の表に示します。

表15‒14  javax.sql.DataSourceインターフェイスのBeanによるトレースの一覧

イベントID

トレース取得ポイント

取得レベル

リターンコード(Rc)

インターフェイス名(INT)

オペレーション情報(OPR)

0xe360

javax.sql.DataSource.getConnectionメソッドを呼び出すとき

FINE

0

-

-

0xe361

javax.sql.DataSource.getConnectionメソッドからリターンするとき

FINE

  • 正常リターンの場合:0

  • 例外リターンの場合:1

-

  • 正常リターンの場合:コネクションID

  • 例外リターンの場合:例外クラス名

(凡例)

-:出力なし

トレース機能で取得された情報は,トレースログに出力されます。詳細は,「19.3.1 トレースログ」を参照してください。