10.1 稼働監視機能の概要
Tomcat自身にリクエストを試行するPull型のヘルスチェックでは,Tomcat自身がスローダウンやハングアップを起こしていると,障害発生の検知が遅れてしまうことがあります。本製品の稼働監視機能ではヘルスチェックを代行するほか,Push型での障害通知ができます。この障害通知によって,エラーレートの低減や,素早い障害対策が図れるようになります。
稼働監視機能では,各監視項目が障害発生時などに発行するイベントを監視することで,次の問題を把握できます。
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本製品に関する設定の誤り
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Tomcatサーバプロセスの起動失敗
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Tomcatサーバプロセスのハングアップ・スローダウン
また,イベント検知時に次の処理を実行させることもできます。
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スナップショットログ収集処理
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Tomcatサーバプロセス停止処理のトリガー
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ユーザコマンド実行(事前に定義されている場合)
この節では,稼働監視機能の位置づけ,稼働監視機能の概要(監視項目,検知したイベントに対するアクション),および稼働監視機能の検知内容の出力(イベントプロパティ)を説明します。