はじめに
uCosminexus Application Runtime with Java for Apache Tomcatは,日立独自の拡張機能を備えたJava実行環境とJDKを提供するCosminexus Developer's Kit for Javaを同梱しています。
このマニュアルでは,Cosminexus Developer's Kit for Javaについて,日立独自の拡張機能の概要,提供機能を利用したメモリチューニングとトラブルシューティングの方法を解説しています(第1編 解説編)。また,Cosminexus Developer's Kit for Javaが提供する各機能の詳細や使い方を説明しています(第2編 リファレンス編)。
なお,このマニュアルでは,Cosminexus Developer's Kit for Javaを「日立JavaVM」と呼んでいます。また,関連マニュアルである「uCosminexus Application Runtime for Apache Tomcat ユーザーズガイド」を「uCosminexus Application Runtime ユーザーズガイド」と表記しています。
- 〈はじめにの構成〉
■ 対象読者
uCosminexus Application Runtime with Javaをご利用のお客様で,次に該当する方を対象としています。
-
クラウドまたはオンプレミス環境に構築する業務システム(アプリケーションサーバシステム)を対象に,日立JavaVMを利用して,信頼性確保に関するアプリケーションの機能(稼働監視,障害検知,保守資料収集)を設計,開発する人。
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日立JavaVMを利用して開発したアプリケーションサーバシステムの運用管理,保守を担当する人。
■ このマニュアルで使用する記号
このマニュアルで使用している記号を,次のように定義します。
記号 |
意 味 |
---|---|
| |
横に並べられた複数の項目に対する項目間の区切りを示し,「または」を意味します。 (例) A|B AまたはBを指定することを示します。 |
{ } |
この記号で囲まれている複数の項目のうちから1つを選択することを示します。項目が横に並べられ,記号|で区切られている場合は,そのうちの1つを選択します。 (例) {A|B|C} A,BまたはCのどれかを指定することを示します。 |
[ ] |
この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。複数の項目が横に並べて記述されている場合には,すべてを省略するか,記号{ }と同じくどれか1つを選択します。 (例1) [A] 「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示します。 (例2) [B|C] 「何も指定しない」か「BまたはCを指定する」ことを示します。 |
… |
記述が省略されていることを示します。 (例) ABC… ABCの後ろに記述があり,その記述が省略されていることを示します。 |
< > |
この記号で囲まれている項目は,該当する要素やファイルなどを指定したり,該当する要素が表示されたりすることを示します。 (例1) <プロパティ> プロパティを記述します。またはプロパティが表示されます。 (例2) <ファイル名> ファイル名を指定します。 |
... |
この記号の直前に示す記号を繰り返し,複数個指定できることを示します。 (例) <プロパティ>... プロパティは複数個,繰り返して指定できます。 |