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uCosminexus Application Runtime for Apache Tomcat ユーザーズガイド


5.2.2 スケールイン開始前にスナップショットログ出力処理時間分の猶予を設ける

Kubernetesなどのオーケストレーションツールによって管理されたコンテナ上でTomcatを使用している場合,uCARTがスナップショットログの収集処理中は,できる限りコンテナが破棄されないように設計する必要があります。なお,uCARTのTomcatプロセスモニタが停止するまでは,Liveness Probeが正常に判定されます。そのため,稼働監視機能による異常検知を契機にスナップショットログが出力されるケースについては,考慮する必要はありません。

Kubernetesからのスケールイン操作によってコンテナが停止される場合は,停止シグナルを送出してから強制停止に遷移するまでの猶予時間を十分な長さに設定してください。Tomcatの正常停止に失敗したときに,スナップショットログの出力が完全に終わるまで,コンテナが破棄されないようにするためです。

詳細は,「7.2 システムを停止する」または「7.4 Kubernetes環境で運用する」を参照してください。