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JP1 Cloud Service システム管理 生成AI連携 利用ガイド


1.5.2 プロンプト作成機能

生成AIの回答の正確さを高めるため,プロンプト(指示や命令)を定義する機能です。本機能は,問い合わせ送信機能にて入力した質問内容に,生成AIの役割や使用可能なツールの情報をプロンプトに追加することで,より適切な回答を得られるようにしています。

本機能で設定するプロンプトは「付録B プロンプト」を参照してください。

パラメータ

以下のパラメータをファイルに定義することで,チューニングや多言語に対応出来るようにします。

表1‒2 パラメータ一覧

#

パラメータ

項目

設定箇所

1

PREFIX

プロンプトの最初に記載する文字列

リソースファイル

2

TOOLS

AIがアクセスできるツールのリスト

設定ファイル

3

FORMAT_INSTRUCTIONS

AIの応答の型を指示する文字列

リソースファイル

設定内容

PREFIX

プロンプトの最初に記載する文字列を定義します。具体的に以下のような指示を記載します。

  • AIの能力の概要

    AIが何を得意とし,どのような情報や知識を持っているかの説明。

    例:あなたはJP1を用いた管理を行っているシステム管理のエキスパートです。

  • AIの役割

    情報提供,質問応答,アドバイス提供など,AIがユーザーに対して果たす役割。

    例:あなたはユーザーからの質問を解析し,最も適切な情報を提供することを目的としています。

  • リンク作成の定義

    リンク作成を行う条件(例:チケット作成依頼があった場合)や出力形式など,任意のリンクを回答に含める場合のルールを記載します。

  • ツールの実行結果

    ツールの実行結果に含まれる情報の説明,ツールの実行結果を回答に含める場合のルールを記載します。

TOOLS

AIが利用できるツールの名前を記載します。

FORMAT_INSTRUCTIONS

AIの挙動(回答全体の形式や,実行可能なツールの情報を含む)のルールを記載します。