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JP1 Cloud Service サービスポータル 利用ガイド


3.2.4 ジョブ定義のインポート

JP1/AJS3(ジョブスケジューラー)のマネージャーにジョブ定義をインポートできます。

マネージャー一覧画面から,対象のマネージャーを1つ選択して[ジョブ定義インポート]ボタンをクリックします。起動する以下のダイアログに必要な情報を入力して内容に誤りがないことを確認(チェック)し,[実行]ボタンをクリックしてインポートします。

複数選択した場合やステータスが操作中のマネージャーを選択した場合,またはマネージャー種別が「ジョブスケジューラー」以外の場合,[ジョブ定義インポート]ボタンが非活性となり,操作できません。

注意事項
  • ユニットの定義中にエラーが発生した場合,定義中のユニットを削除し,タスクはエラーで終了します。強制更新する場合,更新対象のユニットを定義したあとにエラーが発生すると,更新対象のユニットが削除された状態でタスクはエラーで終了します。

  • ジョブグループやジョブネットを強制更新しても,強制的に更新したジョブグループを参照しているジョブネットや,強制的に更新したジョブネットを排他スケジュールに指定しているジョブネットのスケジュールは再計算されません。

  • ユニットを強制更新すると,計画実行登録または未来世代数を指定して確定実行登録したジョブネットが「閉塞」状態になったり,実行予定が作成されなかったりするおそれがあります。対象は,更新するジョブグループを「他のジョブグループのカレンダーを参照する」に指定したジョブネット,更新するジョブネットを「排他スケジュール」に指定したジョブネットです。この場合,計画実行登録または確定実行登録したジョブネットを登録解除したあと,強制更新を指定してインポートを実行してください。

  • 定義先ユニット名に指定したジョブネットが「実行登録中でありサスペンド状態でない」または「JP1/AJS3 - View上で排他編集されている」場合,タスクはエラーで終了します。

  • ジョブネットの中にジョブグループを定義できません。

  • ジョブ,マネージャージョブグループ,およびマネージャージョブネットにはユニットを定義できません。

  • 実行登録済みのルートジョブネットの情報や,そのルートジョブネットを含むジョブグループおよびプランニンググループの情報は更新できません。

  • 実行登録済みのジョブネット,そのジョブネットの上位,そのジョブネット中,およびそのジョブネットの下位には,ユニットを定義できません。ただし,ルートジョブネット,そのルートジョブネットを含むジョブグループ,およびリモートジョブネット以外のユニットの場合,操作対象のジョブネットをサスペンド状態にしておいてインポートすれば,ジョブネットの実行登録を解除しなくても,情報を更新できます(操作対象のユニットが実行中の場合,情報は更新できません)。

  • 定義先ユニット名に指定したジョブネットがサスペンド状態変更処理中の場合,タスクはエラーで終了します。

  • ジョブネットの中にプランニンググループを定義できません。

  • プランニンググループの中にはジョブネット,リモートジョブネット以外のユニットを定義できません。

  • ジョブネットを定義する際,ユニットの実行順序の整合性はチェックしません。ユニットの実行順序がループするように関連づけたジョブネット,または従属ユニットが関連づけられていない判定ジョブは,実行時に「順序不正」でエラーになります。

  • リリース登録されているルートジョブネット(リリース先ジョブネット)にユニットを定義した場合は,「適用中」状態のジョブネット定義中に定義されます。

  • リリース登録されているルートジョブネット(リリース先ジョブネット)には,ジョブネットコネクタおよび起動条件は定義できません。

  • 定義するユニットにウィンドウ上の位置を指定しなかった場合,JP1/AJS3 - Viewの[ジョブネットエディタ]ウィンドウの左上から右下方向にかけて空いている場所に自動的に配置されます。

[図データ]

項目

説明

指定要否

マネージャーホスト名

選択したマネージャーホスト名が表示されます。

定義先ユニット名

ジョブ定義(ユニット)の定義先となる,ジョブグループ名,またはジョブネット名を入力します。

1〜930バイトの任意文字列(以下,使用禁止文字を除く)を指定可能です。

ユニット名は先頭スラッシュ(/)の完全名で指定する必要があります。ルートジョブグループからそのユニットまでの名称をスラッシュ(/)で区切って指定したものです。

使用禁止文字

制御文字および " ' ` $ ” ’ ‘ ( ) , : ; = スペース

その他,注意事項

機種依存文字は使用できません。機種依存文字を使用した場合,文字化けするおそれがあります。

必須

スケジューラーサービス名

対象とするスケジューラーサービスのサービス名を入力します。

1〜30バイトの半角英数字と以下の記号を指定可能です。

使用できる記号

! # % + - . _

必須

定義ファイル

インポートに使用できる定義ファイルが表示されます。使用するジョブ定義のファイルを1つ選択します。

表示される定義ファイルは,ジョブ定義エクスポートにより出力したプレフィックス「ajsjobdef_」のファイルで,選択したマネージャーホストに公開されているファイルだけが表示されます。

必須

強制更新

ユニットの定義先に,定義ファイルに記述されているユニットと同一名称のユニットがある場合でも,強制的に更新(強制的に更新するユニットおよびその配下ユニットを削除してから,定義ファイルに記述されているユニットを作成)するかどうかを選択します。

デフォルトは「しない」が選択されています。

なお,定義ファイル中の記述で,同一階層に同一名称のユニット名の指定がある場合は,タスクはエラーで終了します。

必須

なお,対象のジョブネットがサスペンド状態の場合,実行登録済みのジョブネットであっても,ネストジョブネットやジョブの定義を更新できます。ただし,ジョブネットがサスペンド状態でも,ルートジョブネットの定義を更新する場合や,ルートジョブネットの定義を含むジョブグループの定義を更新する場合,実行中のジョブネットの場合は定義の更新は行えません。

また,インポート後のジョブ定義の操作やジョブの実行・リリース登録などは,JP1/AJS3 - Viewなどから実施してください。