1.12.26 移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源を計画的にオフ/オンする
(1) 移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源をオフにする
移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源をオフにする手順を次に示します。移行手順の進捗により、電源オフ手順が異なります。
「移行作業中」の電源オフ
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サーバから移行元のUR正サイトのストレージシステムへのI/Oを停止します。
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正サイトのストレージシステムで、プライマリボリュームを指定してGADペアを分割します。
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移行元のUR副サイトから、セカンダリボリュームを指定して、URペアを中断(スワップサスペンド)します。
コマンド例:pairsplit -g oraUR00 -RS -IH2
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サーバから移行元のUR副サイトのストレージシステムへのI/Oを開始します。
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各ペアのペア状態が次のように変わったことを確認します。
ペアの種類
ペア状態
P-VOL
S-VOL
GADペア
PSUS(Local)
SSUS(Block)
移行元のURペア
PSUS
SSWS
移行先のURペア
-
-
- (凡例)
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P-VOL:プライマリボリューム
S-VOL:セカンダリボリューム
-:どのペア状態でもよい
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移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源をオフにします。
「移行完了後」の電源オフ
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「1.12.17 移行元の環境を撤去する」の手順に従って、移行元のURペア、およびGADペアを削除します。
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移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源をオフにします。
(2) 移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源をオンする
「移行作業中」に計画停止した、移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源をオンにする手順を次に示します。なお、「移行完了後」に計画停止した、ストレージシステムの電源をオンにする手順は通常運用時と同じです。
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移行元のUR正サイトのストレージシステムの電源をオンにします。
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UR正サイトと副サイトのストレージシステムに閉塞部位がないことを確認します。
閉塞部位があった場合は、保守員に回復を依頼します。
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移行元のUR副サイトのストレージシステムで、セカンダリボリュームを指定して、URペアを再同期(スワップリシンク)します。
コマンド例:pairresync -g oraUR00 -swaps -IH2
コマンドが完了すると、移行元のURペアは、正サイトのボリュームがセカンダリボリュームに、副サイトのボリュームがプライマリボリュームに変わります。
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各ペアのペア状態が次のように変わったことを確認します。
ペアの種類
ペア状態
P-VOL
S-VOL
GADペア
PSUS(Local)
SSUS(Block)
移行元のURペア
PAIR
PAIR
移行先のURペア
-
-
- (凡例)
-
P-VOL:プライマリボリューム
S-VOL:セカンダリボリューム
-:どのペア状態でもよい
-
サーバから移行元のUR副サイトのストレージシステムへのI/Oを停止します。
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移行元のUR正サイトのストレージシステムで、セカンダリボリュームを指定して、URペアを分割(スワップサスペンド)します。
コマンド例:pairsplit -g oraUR00 -RS -IH1
- サーバから移行元のUR正サイトのストレージシステムへのI/Oを開始します。
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移行元のUR正サイトのストレージシステムで、セカンダリボリュームを指定して、URペアを再同期(スワップリシンク)します。
コマンド例:pairresync -g oraUR00 -swaps -IH1
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移行元のURのペア状態がPAIRに変わったことを確認します。
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移行先にURペアがある場合は、プライマリボリュームを指定して、URペアを中断します。
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移行元のUR正サイトのストレージシステムで、GADペアを再同期します。
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各ペアのペア状態が次のように変わったことを確認します。
ペアの種類
ペア状態
P-VOL
S-VOL
GADペア
PAIR(Mirror(RL))
PAIR(Mirror(RL))
移行元のURペア
PAIR
PAIR
移行先のURペア※
PSUS
SSUS
- (凡例)
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P-VOL:プライマリボリューム
S-VOL:セカンダリボリューム
- 注※
- 移行先にURペアがある場合
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移行先にURペアがある場合は、移行先のURペアを再同期します。
電源をオンにした後は、GADを使用したURの環境移行作業の続きを実施してください。