Hitachi

 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.12.13 移行先のUR正サイトとUR副サイトのストレージシステムを設定する

移行先のUR正サイトと副サイトのストレージシステムに、ジャーナルを作成します。

[図データ]
〈この項の構成〉

(1) ジャーナルボリューム用のプールを作成する

移行先のUR正サイトおよび副サイトのストレージシステムに、ジャーナルボリュームに使用するDynamic Provisioningのプールを作成します。

(2) ジャーナルボリュームを作成する

移行先のUR正サイトおよび副サイトのストレージシステムに、ジャーナルボリュームとして使用するDynamic Provisioningの仮想ボリューム(DP-VOL)を作成します。

コマンド例

コマンド例は、「1.5.16 GADの副サイトのストレージシステムを設定する 」の「(2) ジャーナルボリュームを作成する」を参照してください。

(3) ジャーナルを作成する

移行先のURペアが使用するジャーナルを作成します。

コマンド例

  • 移行先のUR正サイトのストレージシステムに接続するサーバで、次に示すコマンドを実行します。

    1. LDEV IDが0x8883のボリュームを指定して、ジャーナルIDが0のジャーナルを作成します。

      raidcom add journal -journal_id 0 -ldev_id 0x8883 -IH3
    2. 非同期コマンドの処理が、正常終了したことを確認します。

      raidcom get command_status -IH3
      HANDLE  SSB1   SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
      00c3    -       -      0         333333   -
      
  • 移行先のUR副サイトのストレージシステムに接続するサーバで、次に示すコマンドを実行します。

    1. LDEV IDが0x8884のボリュームを指定して、ジャーナルIDが0のジャーナルを作成する。

      raidcom add journal -journal_id 0 -ldev_id 0x8884 -IH4
    2. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

      raidcom get command_status -IH4
      HANDLE  SSB1   SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
      00c3    -       -      0         344444   -
      

確認コマンド例

  • 移行先のUR正サイトのストレージシステムに接続しているサーバで、次に示すコマンドを実行して、UR正サイトのストレージシステムにあるジャーナルの情報を表示します。

    raidcom get journal -IH3
    JID MU CTG  JNLS  AP  U(%)   Q-Marker   Q-CNT  D-SZ(BLK)   Seq# Num LDEV#
    000  -   -  SMPL   -    -           -       -   62914560  333333   1  34947
    

    ボリューム(LDEV ID:0x8883)がジャーナル(ジャーナルID:0)に登録されていること、およびジャーナルの容量を確認します。

  • 移行先のUR副サイトのストレージシステムに接続しているサーバで、次に示すコマンドを実行して、UR副サイトのストレージシステムにあるジャーナルの情報を表示します。

    raidcom get journal -IH4
    JID MU CTG  JNLS  AP  U(%)   Q-Marker   Q-CNT  D-SZ(BLK)   Seq# Num LDEV#
    000  -   -  SMPL   -    -           -       -   62914560  344444   1  34948
    

    ボリューム(LDEV ID:0x8884)がジャーナル(ジャーナルID:0)に登録されていること、およびジャーナルの容量を確認します。