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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.12.12 移行先のUR正サイトとUR副サイトのストレージシステムを接続する

移行先のUR正サイトとUR副サイトのストレージシステムを接続するために、ポートの属性を設定し、2台のストレージシステムの間にリモート接続を追加します。

[図データ]
〈この項の構成〉

(1) リモート接続用のポートの属性を設定するVSP G1000, G1500およびVSP F1500のみ)

ストレージシステムのポートの属性を変更します。

移行先のUR正サイトとUR副サイトのストレージシステムに、InitiatorポートとRCU Targetポートの両方が必要です。

メモ

VSP 5000シリーズVSP G150, G350, G370, G700, G900およびVSP F350, F370, F700, F900では、ポート属性の設定は不要です。

コマンド例

  • 移行先のUR正サイトのストレージシステムに接続しているサーバで、次に示すコマンドを実行します。

    1. ポート(CL3-C)の属性をInitiatorに変更します。

      raidcom modify port -port CL3-C -port_attribute MCU -IH3
    2. ポート(CL4-C)の属性をRCU Targetに変更します。

      raidcom modify port -port CL4-C -port_attribute RCU -IH3
  • 移行先のUR副サイトのストレージシステムに接続しているサーバで、次に示すコマンドを実行します。

    1. ポート(CL5-C)の属性をRCU Targetに変更します。

      raidcom modify port -port CL5-C -port_attribute RCU -IH4
    2. ポート(CL6-C)の属性をInitiatorに変更します。

      raidcom modify port -port CL6-C -port_attribute MCU -IH4

ストレージシステム間の交替パス用のポートも同様に設定します。

確認コマンド例

各サイトのストレージシステムにあるポート情報を表示します。移行先のUR正サイトのInitiatorポートの例を示します。

raidcom get port -key opt -IH3
PORT   TYPE  ATTR   SPD  LPID  FAB  CONN  SSW   SL   Serial#  WWN               PHY_PORT
(略)
CL3-C  FIBRE MCU    AUT    B1  N    FCAL  N      0    333333  50060e801207df22  -
(略)

すべてのポートの情報が一覧で表示されます。属性を変更したポートの属性が、正しく変更されていることを確認します。

(2) リモート接続を追加する

移行先のUR正サイトとUR副サイトのストレージシステムの間に、双方向にリモート接続を追加します。どちらの方向のリモート接続にも、同じパスグループIDを指定してください。

コマンド例

  • 移行先のUR正サイトのストレージに接続しているサーバで、次に示すコマンドを実行します。

    1. 移行先のUR正サイトのストレージシステムのポート(CL3-C)から、移行先のUR副サイトのストレージシステムのポート(CL5-C)へ、パスグループIDが1のリモート接続を追加します。

      raidcom add rcu -cu_free 344444 R800 1 -mcu_port CL3-C -rcu_port CL5-C -IH3
      メモ

      対象ストレージシステムがVSP G1000, G1500およびVSP F1500の場合は、RAID Managerコマンドでストレージシステムのシリアル番号を指定する際に、シリアル番号に300,000を足した値を指定します。

    2. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

      raidcom get command_status -IH3
      HANDLE  SSB1   SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
      00c3    -       -      0         344444   -
      
  • 移行先のUR副サイトのストレージシステムに接続しているサーバで、次に示すコマンドを実行します。

    1. 移行先のUR副サイトのストレージシステムのポート(CL6-C)から、移行先のUR正サイトのストレージシステムのポート(CL4-C)へ、パスグループIDが1のリモート接続を追加します。

      raidcom add rcu -cu_free 333333 R800 1 -mcu_port CL6-C -rcu_port CL4-C -IH4
    2. 非同期コマンドの処理が正常終了したことを確認します。

      raidcom get command_status -IH4
      HANDLE  SSB1   SSB2  ERR_CNT  Serial#  Description
      00c3    -       -      0         344444   -
      

ストレージシステム間の交替パスも同様に追加します。

確認コマンド例

  1. 移行先のUR正サイトのストレージシステムで、リモート接続の情報を表示します。

    raidcom get rcu -cu_free 344444 R800 1 -IH3
    Serial# ID  PID  MCU  RCU  M/R T  PNO   MPORT   RPORT   STS_CD  SSIDs
     344444 R8  1     -    -    RCU F  0     CL3-C    CL5-C   NML_01  -
    
  2. 移行先のUR副サイトのストレージシステムで、リモート接続の情報を表示します。

    raidcom get rcu -cu_free 333333 R800 1 -IH4
    Serial# ID  PID  MCU  RCU  M/R T  PNO   MPORT   RPORT   STS_CD  SSIDs
     333333 R8  1     -    -    RCU F  0     CL6-C    CL4-C   NML_01  -