1.12.2 システム構成例
正サイトと副サイトによる既存のURの環境を、GADを使用して別の正サイトと副サイトへ移行する手順を、例を使用して説明します。例は、VSP G1000からVSP G1500へ移行するものです。その他の機種間の移行でも、特に説明がない場合は、手順やコマンド、コマンドオプションに違いはありません。実際に移行するストレージシステムの構成に合わせた値を指定してコマンドを実行してください。
この機能は環境移行が目的です。最小限のシステム構成で、移行するため、Quorumディスクにボリューム指定しない構成を前提にしています。
ここで移行するシステム構成例を、次に示します。
- メモ
-
-
ポート属性について
GADを使用したURの環境移行機能は、VSP 5000シリーズ、VSP G1000, G1500およびVSP F1500、VSP G150, G350, G370, G700, G900およびVSP F350, F370, F700, F900、VSP G100, G200, G400, G600, G800およびVSP F400, F600, F800の共通機能です。
上図のInitiatorポート、RCU Targetポート、Targetポートは、VSP G1000, G1500およびVSP F1500でのポート属性を示しています。
-
VSP 5000シリーズのGADおよびURのサイト間の通信では、Bidirectionalポートを使用します。
-
VSP G150, G350, G370, G700, G900およびVSP F350, F370, F700, F900、VSP G100, G200, G400, G600, G800およびVSP F400, F600, F800では、GADおよびURのサイト間の通信、サーバ・ストレージシステム間の通信において、ポート属性はありません。
-
-
以降の移行手順例でのポート属性について
以降の移行手順例での、Initiatorポート、RCU Targetポート、Targetポートは、移行対象の機種に応じて読み替えてください。
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- 〈この項の構成〉
(1) 移行元のUR正サイトのストレージシステム構成例
システム構成例のうち、移行元のUR正サイトのストレージシステムについて説明します。
ストレージシステム
モデル |
シリアル番号 |
---|---|
VSP G1000 |
11111 |
プライマリボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
ポートの属性 |
ポート名 |
LU番号 |
---|---|---|---|---|---|
11:11 |
0 |
500MB |
Target |
CL1-C |
0 |
ジャーナルボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
---|---|---|
88:81 |
1 |
30GB |
リモート接続に使用するポート
ポート名 |
ポートの属性 |
接続先ストレージシステムの設置場所 |
---|---|---|
CL3-C |
Initiator |
移行元のUR副サイト |
CL4-C |
RCU Target |
移行元のUR副サイト |
CL2-A |
Initiator |
移行先のUR正サイト |
CL4-A |
RCU Target |
移行先のUR正サイト |
ペア
ペアの種類 |
ペアグループ名 |
デバイス名(LDEV ID) |
ミラーID |
---|---|---|---|
URペア |
oraUR00 |
dev00(11:11) |
1 |
GADペア |
oraHA00 |
dev10(11:11) |
0 |
(2) 移行元のUR副サイトのストレージシステム構成例
システム構成例のうち、移行元のUR副サイトのストレージシステムについて説明します。
ストレージシステム
モデル |
シリアル番号 |
---|---|
VSP G1000 |
22222 |
セカンダリボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
ポートの属性 |
ポート名 |
LU番号 |
---|---|---|---|---|---|
22:22 |
0 |
500MB |
Target |
CL1-A |
0 |
ジャーナルボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
---|---|---|
88:82 |
1 |
30GB |
リモート接続に使用するポート
ポート名 |
ポートの属性 |
接続先ストレージシステムの設置場所 |
---|---|---|
CL6-C |
Initiator |
移行元のUR正サイト |
CL5-C |
RCU Target |
移行元のUR正サイト |
ペア
ペアの種類 |
ペアグループ名 |
デバイス名(LDEV ID) |
ミラーID |
---|---|---|---|
URペア |
oraUR00 |
dev00(22:22) |
1 |
(3) 移行先のUR正サイトのストレージシステム構成例
システム構成例のうち、移行先のUR正サイトのストレージシステムについて説明します。
ストレージシステム
モデル |
シリアル番号 |
---|---|
VSP G1500 |
33333 |
プライマリボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
ポートの属性 |
ポート名 |
LU番号 |
---|---|---|---|---|---|
33:33 |
0 |
500MB |
Target |
CL3-A |
0 |
ジャーナルボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
---|---|---|
88:83 |
1 |
30GB |
リモート接続に使用するポート
ポート名 |
ポートの属性 |
接続先ストレージシステムの設置場所 |
---|---|---|
CL3-C |
Initiator |
移行先のUR副サイト |
CL4-C |
RCU Target |
移行先のUR副サイト |
CL2-A |
Initiator |
移行元のUR正サイト |
CL4-A |
RCU Target |
移行元のUR正サイト |
ペア
ペアの種類 |
ペアグループ名 |
デバイス名(LDEV ID) |
ミラーID |
---|---|---|---|
URペア |
oraUR01 |
dev20(33:33) |
1 |
GADペア |
oraHA00 |
dev10(33:33) |
0 |
(4) 移行先のUR副サイトのストレージシステム構成例
システム構成例のうち、移行先のUR副サイトにあるストレージシステムについて説明します。
ストレージシステム
モデル |
シリアル番号 |
---|---|
VSP G1500 |
44444 |
セカンダリボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
ポートの属性 |
ポート名 |
LU番号 |
---|---|---|---|---|---|
44:44 |
0 |
500MB |
Target |
CL1-A |
0 |
ジャーナルボリューム
実LDEV ID |
プールID |
容量 |
---|---|---|
88:84 |
1 |
30GB |
リモート接続に使用するポート
ポート名 |
ポートの属性 |
接続先ストレージシステムの設置場所 |
---|---|---|
CL6-C |
Initiator |
移行先のUR正サイト |
CL5-C |
RCU Target |
移行先のUR正サイト |
ペア
ペアの種類 |
ペアグループ名 |
デバイス名(LDEV ID) |
ミラーID |
---|---|---|---|
URペア |
oraUR01 |
dev20(44:44) |
1 |
(5) サーバ構成例
システム構成例のうち、サーバの構成について説明します。
移行元のUR正サイトのストレージシステムに接続しているサーバ
RAID Managerのインスタンス番号 |
RAID Managerの構成定義ファイル |
用途 |
---|---|---|
1 |
horcm1.conf |
|
移行元のUR副サイトのストレージシステムに接続しているサーバ
RAID Managerのインスタンス番号 |
RAID Managerの構成定義ファイル |
用途 |
---|---|---|
2 |
horcm2.conf |
|
移行先のUR正サイトのストレージシステムに接続しているサーバ
RAID Managerのインスタンス番号 |
RAID Managerの構成定義ファイル |
用途 |
---|---|---|
3 |
horcm3.conf |
|
移行先のUR副サイトのストレージシステムに接続しているサーバ
RAID Managerのインスタンス番号 |
RAID Managerの構成定義ファイル |
用途 |
---|---|---|
4 |
horcm4.conf |
|