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 ローカルレプリケーション クイックリファレンス 


1.2.4 作成できるShadowImageペア数の計算方法

1個のShadowImageペアに対するシステムリソースの数の計算方法を説明します。作成できるペアの最大数を計算できます。

ShadowImageペアを作成する場合、差分テーブルとペアテーブルが必要となります。作成するすべてのペアを扱うために必要な数の差分テーブルとペアテーブルが利用できなければなりません。

現在のシステム内にある差分テーブル、およびペアテーブルの数は、搭載した増設シェアドメモリによって決まります。したがって、ペア数を扱うために必要な増設シェアドメモリを搭載する必要があります。

増設シェアドメモリに応じて許可する差分テーブルおよびペアテーブルの数を次の表に示します。

例えばVSP G350の場合、増設シェアドメモリがない状態では、差分テーブル数は26,176、ペアテーブル数は8,192になり、Extension1の増設シェアドメモリがある状態では、差分テーブル数は104,768、ペアテーブル数は32,768になります。

表1‒1 VSP G130およびVSP G150での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数

ペアテーブル数

Base(増設シェアドメモリなし)

26,176

8,192

表1‒2 VSP G350およびVSP F350での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数

ペアテーブル数

Base(増設シェアドメモリなし)

26,176

8,192

Extension1

104,768

32,768

Extension2

209,600

32,768

表1‒3 VSP G370およびVSP F370での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数 ペアテーブル数
Base(増設シェアドメモリなし) 209,600 32,768
Extension1 419,200 32,768
Extension2 419,200 32,768
表1‒4 VSP G700およびVSP F700での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数 ペアテーブル数
Base(増設シェアドメモリなし) 209,600 32,768
Extension1 419,200 32,768
Extension2 419,200 32,768
Extension3 419,200 32,768
表1‒5 VSP G900およびVSP F900での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数 ペアテーブル数
Base(増設シェアドメモリなし) 419,200 32,768
Extension1 419,200 32,768
Extension2 419,200 32,768
Extension3 419,200 32,768
表1‒6 VSP E590での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数 ペアテーブル数
Base(増設シェアドメモリなし) 419,200 32,768
Extension1 419,200 32,768
表1‒7 VSP E790での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数 ペアテーブル数
Base(増設シェアドメモリなし) 419,200 32,768
Extension1 419,200 32,768
Extension2 419,200 32,768
表1‒8 VSP E990での差分テーブル数とペアテーブル数

増設シェアドメモリ

(シェアドメモリファンクション)

差分テーブル数 ペアテーブル数
Base(増設シェアドメモリなし) 419,200 32,768
Extension1 419,200 32,768
Extension2 419,200 32,768
Extension3 419,200 32,768

ペアの最大数ShadowImageペアを作成するのに必要なシステムの差分テーブル数とペアテーブル数を計算することで、システムで作成できるペアの最大数を決定できます。この数は、ストレージシステム内の差分テーブルおよびペアテーブルの合計数から他のプログラムプロダクトで使用するテーブル数を引いた数以下でなければなりません。

次のプログラムプロダクトも、差分テーブルを使用します。

注※

ホストからドライブ(以降、ハードディスクドライブ、SSDおよびFMDを指します)へのアクセス性能をチューニングして最適化したり、ボリュームを移動したりするプログラムプロダクトです。

次のプログラムプロダクトもペアテーブルを使用します。

ShadowImageペア作成時に必要な差分テーブル数を確認するために、RAID Managerのinqraidコマンドを使用できます。このコマンドは、ストレージシステムで使用していない差分テーブル数を確認することもできます。inqraidコマンドの詳細についてはRAID Manager ユーザガイドを参照してください。