1.2 Storage Advisor Embeddedで管理する構成
Storage Advisor Embeddedでストレージシステムの管理や運用をするとき、操作できるリソースの構成について次の図で説明します。
ドライブ
記憶媒体とそれを読み書きする装置で構成されるハードウェアです。設定によって、データの読み書きが行われるデータドライブや、データドライブに障害が発生しても運用を継続できるようデータをコピーするスペアドライブとして使用できます。ドライブの容量は物理容量としてKB(キロバイト)、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、TB(テラバイト)の単位で表示されます。
プール
プールは複数のドライブと関連付けられたストレージシステムの仮想的な領域です。プールから仮想的なボリュームを作成してサーバに割り当て、データの書き込みに応じて実領域を使用することで、ストレージリソースを有効に活用できます。
ボリューム
サーバに割り当てる仮想的な記憶領域です。
スナップショット
特定の時点のボリュームのイメージです。スナップショットを作成したタイミングで、元のボリュームとの差分データがプールに格納されます。スナップショットを利用して、バックアップを作成したり、クローンを実行してほかのサーバから二次利用できるボリュームを作成することもできます。
ポート
ストレージシステムとサーバを接続するためのインターフェースです。
サーバ
ストレージシステムを利用する業務サーバをStorage Advisor Embeddedで管理する単位です。クラスタ構成の場合、クラスタを構成するすべてのサーバ(ノード)をまとめて、ひとつのサーバとして管理します。