1.1 Storage Advisor Embeddedの概要
Storage Advisor Embeddedは、シンプルなナビゲーションと高速なレスポンスで、ストレージシステムの管理や運用を支援する管理ソフトウェアです。
Storage Advisor Embeddedはシンプルな構成変更を使うためのツールです。詳細な操作や複雑な操作をしたい場合は、他のツールも使用してください。他のツールの詳細については、各種マニュアルを参照してください。
Storage Advisor Embeddedを使用すると、ストレージシステムをサーバで利用するための環境をすぐに構築できます。環境構築後も、ストレージシステムの複雑な構成を意識することなく簡単なGUI操作で容量の拡張などができ、日々の運用コストを軽減できます。
Storage Advisor EmbeddedのGUIの構成とダッシュボードに表示される内容について説明します。
ナビゲーションバー
Storage Advisor Embeddedでストレージシステムの管理や運用をするには、ナビゲーションバーに表示されるリソースを選択して操作します。
ヘルスステータス
次の事象を検知すると[Error]や[Warning]などの状態が表示されます。
- プールの使用率がしきい値を超えた場合
- プールが一部閉塞している場合
- バックアップやリストアの操作がエラーになった場合
- SIM(ストレージシステムのコントローラがエラーやサービス要求を検知した時に生成されるメッセージ)が通知された場合
通知履歴
VSP E シリーズの場合だけ表示されます。
ログイン中に画面に通知された情報を通知履歴として確認できます。
ダッシュボード
ログインすると最初に表示されます。ダッシュボードには次の項目が表示され、ストレージシステム全体の容量や稼働状況を確認できます。
- ストレージシステムの情報
ストレージシステム名、モデル名およびシリアル番号が表示されます。リソースの状態もこのエリアに表示され、クリックするとヘルスステータスのメッセージが確認できます。
- 使用状況
ストレージシステムのプールの総容量と使用容量が表示されます。
- サーバ
登録済みのサーバ数が表示されます。サーバに関する操作はアイコンをクリックして実施します。
- ボリューム
作成済みのボリューム数が表示されます。ボリュームに関する操作はアイコンをクリックして実施します。
- 合計効果
ストレージシステムの利用効率を上げるための機能(容量削減機能(圧縮および重複排除機能)、容量拡張機能※、スナップショットによるバックアップ、Dynamic Provisioningによる容量仮想化)によって、容量の消費をどれだけ節減できているかが表示されます。ストレージシステムが生成するメタデータやガベージデータは含まれません。
- 注※
- ストレージシステムがVSP E シリーズの場合、容量拡張機能による削減効果は含まれません。
- メモ
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プールからボリュームを作成したあと、データが書き込まれる前は、最大値99999.99が表示されます。
- 容量削減効果
ストレージシステムの容量削減機能(圧縮および重複排除機能)によって、どれだけ格納データ容量を削減できているかが表示されます。
- ソフトウェア削減効果
VSP E シリーズの場合だけ表示されます。
ストレージシステムの容量削減機能(圧縮および重複排除機能)によって、容量削減機能が有効なボリュームに対してどれだけ格納データ容量を削減できているかが表示されます。
- 稼働状況
IOPS、応答時間(サーバからの要求の応答にかかる時間)、データ転送速度の状態が表示されます。定期的に確認することで、通常の値と大きな差がある場合に早期に気づけます。 特に、応答時間に大きな増加がある場合は、ストレージシステムに問題が発生しているおそれがあります。
- メモ
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ストレージシステムから性能情報が取得できなかった場合は、グラフが連続して表示されません。