Hitachi

Hitachi Storage Advisor Embedded ガイド 


14.5.8 ボリュームのQoSの設定を変更する

ボリュームIDを指定してQoSの設定を変更します。

実行権限

ストレージ管理者(システムリソース管理)

リクエストライン

PATCH <ベースURL>/simple/v1/objects/volumes/<オブジェクトID>/qos-setting

リクエストメッセージ

オブジェクトID

ボリュームの情報取得で取得したidの値を指定します。

属性

説明

id

int

(必須)ボリュームID

クエリパラメータ
なし。
ボディ

属性thresholdと属性alertSettingは同時に指定できません。

指定した属性だけが変更されます。

QoSの設定(属性threshold)を次のとおり指定して変更する例を次に示します。

  • isUpperIopsEnabledtrue
  • upperIops(IOPSの上限値):2000
  • isLowerIopsEnabledtrue
  • lowerIops(IOPSの下限値):1000
  • isResponsePriorityEnabledtrue
  • responsePriority(I/O処理の優先度):3(高い)
{
    "threshold": {
        "isUpperIopsEnabled": true,
        "upperIops": 2000,
        "isLowerIopsEnabled": true,
        "lowerIops": 1000,
        "isResponsePriorityEnabled": true,
        "responsePriority": 3
    }
}

アラートの設定(属性alertSetting)を次のとおり指定して変更する例を次に示します。

  • isUpperAlertEnabledtrue
  • upperAlertAllowableTime(アラート出力までの許容時間):10
  • isLowerAlertEnabledtrue
  • lowerAlertAllowableTime(アラート出力までの許容時間):20
  • isResponseAlertEnabledtrue
  • responseAlertAllowableTime(アラート出力までの許容時間):30
{
    "alertSetting": {
        "isUpperAlertEnabled": true,
        "upperAlertAllowableTime": 10,
        "isLowerAlertEnabled": true,
        "lowerAlertAllowableTime": 20,
        "isResponseAlertEnabled": true,
        "responseAlertAllowableTime": 30
    }
}

属性

説明

threshold

object

ボリュームのQoSの設定に関する情報

  • isUpperIopsEnabled(boolean)

    (任意)IOPSの上限値の設定を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性にtrueを指定する場合、属性upperIopsも必ず指定してください。

  • upperIops(int)

    (任意)IOPSの上限値

    1002147483647までの整数で指定します。

    この属性を指定する場合、属性isUpperIopsEnabledtrueを指定してください。

  • isUpperTransferRateEnabled(boolean)

    (任意)データ転送量の上限値の設定を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性にtrueを指定する場合、属性upperTransferRateも必ず指定してください。

  • upperTransferRate(int)

    (任意)データ転送量の上限値(MiBps)

    12097151までの整数で指定します。

    この属性を指定する場合、属性isUpperTransferRateEnabledtrueを指定してください。

  • isLowerIopsEnabled(boolean)

    (任意)IOPSの下限値の設定を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性にtrueを指定する場合、属性lowerIopsも必ず指定してください。

  • lowerIops(int)

    (任意)IOPSの下限値の設定

    102147483647までの整数で指定します。

    この属性を指定する場合、属性isLowerIopsEnabledtrueを指定してください。

  • isLowerTransferRateEnabled(boolean)

    (任意)データ転送量の下限値の設定を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性にtrueを指定する場合、属性lowerTransferRateも必ず指定してください。

  • lowerTransferRate(int)

    (任意)データ転送量の下限値(MiBps)

    12097151までの整数で指定します。

    この属性を指定する場合、属性isLowerTransferRateEnabledtrueを指定してください。

  • isResponsePriorityEnabled(boolean)

    (任意)I/O処理の優先度の設定を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性にtrueを指定する場合、属性responsePriorityも必ず指定してください。

  • responsePriority(int)

    (任意)I/O処理の優先度

    13までの整数で指定します。

    値が大きいほど、優先度が高くなります。

    この属性を指定した場合、応答時間の目標値が自動で設定されます。

    この属性を指定する場合、属性isResponsePriorityEnabledtrueを指定してください。

alertSetting

object

ボリュームのアラート設定に関する情報

  • isUpperAlertEnabled(boolean)

    (任意)IOPSまたはデータ転送量が継続して上限値を上回る場合にアラートの出力を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性は、IOPSまたはデータ転送量に上限値を設定している場合に有効にできます。

    この属性にtrueを指定する場合、属性upperAlertAllowableTimeも必ず指定してください。

  • upperAlertAllowableTime(int )

    (任意)IOPSまたはデータ転送量の上限値を超過してからアラートが出力されるまでの許容時間(秒)

    1600までの整数で指定します。

    この属性を指定する場合、属性isUpperAlertEnabledtrueを指定してください。

  • isLowerAlertEnabled(boolean)

    (任意)IOPSまたはデータ転送量が継続して下限値を下回る場合にアラートの出力を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性は、IOPSまたはデータ転送量に下限値を設定している場合に有効にできます。

    この属性にtrueを指定する場合、属性lowerAlertAllowableTimeも必ず指定してください。

  • lowerAlertAllowableTime(int)

    (任意)IOPSまたはデータ転送量の下限値未達の場合にアラートが出力されるまでの許容時間(秒)

    1600までの整数で指定します。

    この属性を指定する場合、属性isLowerAlertEnabledtrueを指定してください。

  • isResponseAlertEnabled(boolean)

    (任意)平均応答時間が継続して目標値未達成の場合にアラートの出力を有効にするかどうかを指定します。

    • true:有効にする
    • false:無効にする

    この属性は、平均応答時間の目標値を設定している場合に有効にできます。

    この属性にtrueを指定する場合、属性responseAlertAllowableTimeも必ず指定してください。

  • responseAlertAllowableTime(int)

    (任意)応答時間の目標値未達の場合にアラートが出力されるまでの許容時間(秒)

    1600までの整数で指定します。

    この属性を指定する場合、isResponseAlertEnabledtrueを指定してください。

レスポンスメッセージ

ボディ

属性

説明

statusResource

string

変更したボリュームの情報を参照するためのURL

メモ

非同期処理のAPIのステータス情報を取得するAPIを実行して、実行結果のステータス情報を参照することもできます。詳細は非同期処理のAPIのステータス情報を取得するAPIの説明を参照してください。

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

コード例

curl -v -H "Accept:application/json" -H "Content-Type:application/json" -H "Authorization:Session b74777a3f9f04ea8bd8f09847fac48d3" -X PATCH --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100/ConfigurationManager/simple/v1/objects/volumes/100/qos-setting