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 システム管理者 クイックリファレンス


付録M.6 自動割り振りされるポート番号の範囲を変更する

背景

ストレージシステムごとに自動的に割り振りされるポート番号の範囲を変更できます。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、SVPを操作することもできます。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

操作手順

  1. SVP でWindows のコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    MappPortRangeSet.bat△[ポート番号キー名]△[ポート番号範囲]

    △:半角スペース

    []内:引数

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

    変更できる「ポート番号キー名」と「ポート番号範囲の初期値」は次のとおりです。

    0 番ポートは、本コマンドの設定に関係なく、割り振りされません。

    ポート番号キー名

    ポート番号範囲の初期値

    ポート割り振りのタイミング

    PreRMIServer

    51100~51355

    Storage Device Listにストレージシステムを登録した時点 

    SMIS_CIMOM

    5989~6244

    DeviceJettyStart

    48081~48336

    ストレージシステムのサービスを開始した時点※1 

    DeviceJettyStop

    48411~48666

    available※2

    49152~65535

     

    unavailable※3

    1~1023

    注※1

    ストレージシステムのサービス開始により割り振られたポートは、サービスが停止すると解除されます。

    注※2

    PreRMIServer、SMIS_CIMOM、DeviceJettyStart、およびDeviceJettyStopで指定したポート番号の範囲が、すべて使われている場合は、availableで指定したポート番号の範囲から割り振られます。

    注※3

    自動割り振りで使用されたくないポート番号の範囲を指定します。

    メモ
    • ポート番号範囲の有効範囲は「1~65535」です。他サービスで使用中のポート番号と競合しないように 設定してください。

    • WindowsのEphemeral Ports(49152~65535)を使用すると競合する可能性があります。

      競合が発生した場合は、このポート番号範囲を除外して範囲の変更をしてください。

    • 「1~1023」のポート番号は、他のアプリケーションで予約済みのポート番号です。unavailableの設定 値から「1~1023」を除外すると、正常に動作しなくなる場合があります。

    • ポート番号範囲を変更する場合、少なくともStorage Device Listに登録したストレージシステムの台数分が含まれる範囲を指定してください。

    • 有効範囲で使用可能な文字列は、次の通りです。"数字" "," "-" "rm"

      ポート番号範囲が連続する場合、「-」でつないでください。

      (例)SMIS_CIMOMのポート番号5989から5991を指定したい場合

      MappPortRangeSet.bat SMIS_CIMOM 5989-5991

      ポート番号範囲が不連続な場合、「,」でつないでください。

      (例)SMIS_CIMOMのポート番号5989と5991を指定したい場合

      MappPortRangeSet.bat SMIS_CIMOM 5989,5991

      ポート番号範囲が1つの場合も、「-」または「,」でつないでください。

      (例)SMIS_CIMOMのポート番号5989を指定したい場合

      MappPortRangeSet.bat SMIS_CIMOM 5989-5989

      MappPortRangeSet.bat SMIS_CIMOM 5989,5989

      "rm"はポート番号キー名単位に設定を削除します。

      (例)PreRMIServer rm

    • コマンド入力パラメータ「[ポート番号キー名]△[ポート番号範囲]」は、複数指定できます。

      △:半角スペース

      []内:引数

      (例)MappPortRangeSet.bat PreRMIServer 51200-55000 DeviceJettyStart 48181-48336,8000

    • unavailableに設定されたポート番号範囲は、他のキーの有効範囲であっても、使用できません。

      (例)PreRMIServer 51100-51355 unavailable 51100-51200のように設定した場合、PreRMIServerで割り振りされるポート番号範囲は、51201-51355になります。

  3. 完了メッセージが表示されます。

  4. 「続行するには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。任意のキーを入力します。

  5. コマンドプロンプトを閉じます。

上記の操作を実施後、「3.18.17 自動割り振りされたポート番号を再割り振りする」を実施してください。自動割り振りされるポート番号の範囲を変更しただけでは、ポート番号は変更されません。