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 システム管理者 クイックリファレンス


3.20.20 セットアッププログラムによるストレージシステム追加登録

背景

セットアッププログラムを使用して、SVPにストレージシステムを追加登録します。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、ストレージシステムの追加を行うこともできます。SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続して管理クライアントのDVDドライブを使用します。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

前提条件

操作手順

  1. Hi-Trackサービスがインストールされている場合は、「(2) Hi-Trackサービスの停止方法」を参照して、Hi-Trackサービスを停止してください。

  2. 本製品に同梱されたSVPファームウェアメディアを、SVPのDVDドライブに挿入します。

    メモ

    SVPファームウェアメディアを使用後、DVDドライブからメディアを取り出して保管してください。

  3. ドライブ直下のSetup.exeを右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

    インストール準備中画面が表示されます。準備が完了するまでお待ちください。

    [図データ]
  4. 準備が完了したら、Install Shield画面が表示されます。[次へ]をクリックします。

    [図データ]
  5. OSS(Open Source Software)の使用許諾の確認画面が表示されます。

    [使用許諾契約の全条項に同意します]を選択し、[次へ]をクリックします。

    [図データ]
    メモ
    • “21443-200049”のメッセージが表示された場合は、「はい」をクリックしてください。

      本メッセージは、SVPソフトウェアバージョンが88-03-05-x0/00、または88-03-22-x0/00の場合、Java8からJava11にupdateする際に表示されます。

    • “21443-200050”のメッセージが表示された場合は、メッセージの内容を確認し、「はい」または「いいえ」をクリックしてください。

  6. 既存のOSSのバージョンにより、インストールのスキップ、またはアップデートの確認メッセージが表示されるので、どちらの場合も[Yes]をクリックします。

    インストール済みのApache、Perl、JavaまたはJRE、OpenSSL、JeTTY、PuTTYのバージョンがSVPファームウェアメディアからインストールするバージョンと同じ場合

    [図データ]

    インストール済みのApache、Perl、JavaまたはJRE、OpenSSL、JeTTY、PuTTYのバージョンがSVPファームウェアメディアからインストールするバージョンと一致していない場合

    [図データ]

    RAID Managerをインストールしている場合は、保守用PC ソフトウェア同梱のRAID Managerでの更新メッセージ“21443-200032” が表示されます。

    RAID Managerをインストールしていない、またはインストールしたフォルダ(HORCMフォルダ)をリネームしている場合は表示されません。

    更新する場合は、RAID Managerの使用を終了した後、[Yes]ボタンをクリックしてください。[No]ボタンをクリックするとRAID Managerのバージョンは維持されます。

    複数のRAID Managerをインストールしている場合は、もっとも順番が前のドライブレターのドライブにインストールしているRAID Managerが更新対象となります。

    [図データ]
    メモ

    セキュリティ警告の画面が表示される場合は、[アクセスを許可する]をクリックしてください。

    [図データ]

  7. 完了メッセージが表示されます。

    [設定済みです。ソフトウェアのインストールおよび更新を継続します。]を選択し、[完了]をクリックします。

    [図データ]

    ストレージ管理ソフトウェアの更新が完了すると、Environmental Settingsツールが起動します。

    メモ

    [設定済みです。後でソフトウェアのインストールおよび更新を実施します。]以外は選択しないでください。Environmental Settingsツールが起動しません。

    更新準備中画面が表示されます。準備が完了するまで待ってください。

    [図データ]
  8. [Environmental Settings]の画面に表示される登録済のストレージシステムに対して、SVPソフトウェアとファームウェアのアップデートを回避する設定を行います。

    注意

    VSP E990のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900とVSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP E990とVSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    VSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP E990とVSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    Software VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されている製品のSVPソフトウェアとファームウェアを更新したい場合は、本製品のSVPソフトウェアとファームウェアを更新した後に、更新したい製品のSVPファームウェアメディアに交換して、操作手順2.からやり直してください。

    [Environmental Settings]から登録済のストレージシステムを選択し、[Select Update Objects]をクリックします。

    [図データ]
  9. [Select Update Objects]画面が表示されます。[software(Storage Navigator)]と[firmware(Storage System)]双方のチェックボックスを外します。

    [図データ]
  10. [Apply]をクリックして、[Environmental Settings]画面に戻ります。

  11. 登録済のすべてのストレージシステムに対して、手順 8~10を行ってください。

    [図データ]
  12. [Add]をクリックします。

    [図データ]
  13. [Add System]画面が表示されます。次に従い各設定項目を入力して、[Apply]をクリックします。

    [図データ]

    項目

    内容

    System Selection

    ストレージシステム情報の入力方法を選択します。

    • [Auto Discovery](デフォルト選択):ストレージシステム情報を自動で取得します。

    • [Manual]※1:ストレージシステム情報を手動で設定します。

    CTL1, CTL2※2

    maintenance utilityのネットワーク画面のCTL1とCTL2のIPアドレスを指定します。IPアドレスの代わりにDNSサーバに登録したホスト名でも指定できます。

    ホスト名で指定する場合は、[Identifier]を選択し、DNSサーバに登録したホスト名を入力してください。なお、CTL1とCTL2に同じホスト名を指定できません。

    SVPのWindowsに対する設定も必要です。[コントロールパネル]からDNSサフィックスを追加する画面を表示して、CTL1、CTL2に設定するホストのドメイン名を追加してください(「3.2.32 DNSサフィックスの設定」参照)。

    注意事項:ホスト名で指定する場合は、次のバージョンが印字されたSVPファームウェアメディアを使用してください。
    • 93-の場合 : 93-02-01-xx/xx以降

    • 88-の場合 : 88-06-01-xx/xx以降

    上記より古いバージョンのSVPファームウェアメディアを使用しても、[Identifier]が表示されることがあります。ここでホスト名を指定すると、ストレージシステムのサービスの起動が失敗します。

    System Name

    ストレージシステムの表示名を設定します。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    使用可能文字:半角英数字と記号(# $ % & ' * + - . / = ? @ ^ _ ` { | } ~)

    半角の空白は使用できません。

    Description

    ストレージシステムの説明を設定します。Descriptionは、任意の項目です。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    User Name

    ストレージシステムのユーザ名を入力します。

    使用可能文字:半角英数字と記号(# $ % & ' * + - . / = ? @ ^ _ ` { | } ~)

    Password

    ストレージシステムのパスワードを入力します。

    追加と同時にサービス起動を行わない ※3 ※4

    ストレージシステムを追加するのと同時にサービス起動するかを選択します。

    (デフォルトはチェックなし)

    注※1

    保守員が手動で設定します。

    ユーザは[Manual]を選択して設定しないでください。

    注※2
    SVPファームウェアメディアに印字されたバージョンが下記より古い場合、ストレージ管理ソフトウェアでは、「IP Address(CTL1), IP Address(CTL2)」と表示されます。これらのバージョンでは、ホスト名による接続先の指定はできません。
    • 93-02-01-xx/xx

    • 88-06-01-xx/xx

    注※3

    複数台のストレージシステムを登録する場合は、このチェックボックスにチェックを入れて、追加と同時にサービスが開始されないように設定することを推奨します。

    SVPの再起動時にストレージシステムのサービスを自動で開始させるための設定は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。

    注※4

    「(2) Storage Device List によるストレージシステム追加登録」と異なり、このチェックボックスをチェックすると、Storage Device Listから起動される[Edit System]画面の[SVP再起動時に自動でサービスを開始する]は、チェックが外れた状態で登録されます。

    (デフォルトでは、チェックが入っています。詳細は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。)

    なお、ストレージシステムのサービスが起動されないと、エクスポートツール(ExportTool)は使用できません。

  14. [Environmental Settings]画面に入力したストレージシステムが追加されます。

    [図データ]
    ヒント

    間違ったストレージシステムを追加してしまった場合は、削除したいストレージシステムを選択して[Remove]をクリックしてください。

    [図データ]

  15. [Environmental Settings]画面から、追加したストレージシステムを選択し、[Select Update Objects]をクリックします。

    [図データ]
  16. [Select Update Objects]画面が表示されます。

    [Firmware (Storage System)]のチェックを外し、[Apply]をクリックします。

    [図データ]
    ヒント

    登録するストレージシステムは自動的に[Software (Storage Navigator)]がチェックされ、変更できません。

  17. 複数のストレージシステムを追加する場合は、手順 12~16を繰り返してください。

  18. [Environmental Settings]画面の[Apply]をクリックします。

    [図データ]
  19. [Update software and firmware]画面が表示されるので、[Confirm]をクリックします。

    [図データ]

    更新実行画面が表示され、ストレージシステムのソフトウェア更新が自動で開始されます。

    [Software (Storage Navigator)]列で、ソフトウェア更新の状態が確認できます。

    [図データ]

    ソフトウェア更新の状態は、以下の状態があります。

    状態

    内容

    Waiting

    ソフトウェアの更新を実施していません。

    ソフトウェアの更新は1台ずつ実行されます。すでに別のストレージシステムのソフトウェア更新が実行されている場合は、他のストレージシステムはこの状態になります。

    In Progress

    ソフトウェアの更新を実行中です。

    Completed

    ソフトウェアの更新が完了しています。

    Failed

    ソフトウェアの更新に失敗しました。

    ストレージシステムを追加した場合は、追加が完了していない場合があります。クリックしてメッセージに従ってください。

    (Not Update)

    ソフトウェア更新対象に選択されていません。

    ストレージシステムを追加した場合は、この状態になることはありません。

  20. ソフトウェアの更新状態が[Completed]であることを確認し、[Close]をクリックします。

    [図データ]
  21. [Confirm]をクリックして、ツールを終了します。

    [図データ]
  22. 複数台のストレージシステムのサービスを同時に開始する場合は、「3.2.45 デスクトップヒープの指定値を変更する 」を参照して指定値を変更します。