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 システム管理者 クイックリファレンス


3.2.31 ストレージシステムとSVPのIPアドレスを設定する

背景

SVP からmaintenance utility にアクセスし、ストレージシステムのIP アドレスを設定します。その後、SVP上で、ストレージシステムに接続するSVPのLANポートのIPアドレスを設定します。

メモ

ストレージシステムのネットワーク設定は、SVPとストレージシステムを管理LANに接続して行います。このため、SVPおよびストレージシステムのネットワークセグメントが一致している必要があります。お客様のネットワーク環境にあわせてストレージシステムとSVPのIPアドレスを設定してください。

ストレージシステムのデフォルトIPアドレスにあわせて、SVPのIPアドレスを仮設定します。

ストレージシステムのデフォルトのIPアドレスは次のとおりです。

なお、初期設定サービスを契約されている場合、お客様が指定したIPアドレスが設定されています。

SVPのIPアドレスは、192.168.0.xxx(xxx:1~254の範囲で16、17以外の数値)で仮設定する必要があります。

メモ

SVPとストレージシステムの間のネットワーク経路上には、プロキシなどの中継サーバを接続しないでください。

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、ネットワーク設定を行う場合、管理クライアントのネットワークセグメントも一致している必要があります。また管理クライアント、SVP、ストレージシステムの間のネットワーク経路上には、プロキシなどの中継サーバを接続しないでください。

注意

管理LANにプロキシサーバを接続している場合には、「プロキシの設定」画面で除外設定を行ってください。

操作手順

  1. SVPの電源をONします。

  2. SVPにログインします。

  3. SVPのIPアドレスを仮設定します。

    設定方法は、使用しているOSのマニュアルを参照してください。

    メモ

    管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続してIPアドレスを変更すると、IPアドレスの変更と同時にリモートデスクトップ接続が切断されます。仮設定したIPアドレスを使用して、再度SVPにリモートデスクトップ接続してください。

  4. SVPにファイアウォールが設定されている場合は、下記のポートをSVPに登録してください。

    プロトコル

    ポート番号

    通信の方向

    http

    80

    SVPが管理クライアントから受信

    https

    443

    RMI

    1099

    RMI(SSL)

    5443

    SVP Communication Protocol(SSL)

    10500

    RMI

    51099

    RMI

    51100-51355

    SLP

    427

    SMI-S

    5989-6244

    注※

    記載の範囲からストレージシステム登録時に未使用のポート番号が自動的に割り振られ、ファイアウォールも設定されます。

    割り振られたポート番号は、ストレージシステム起動時に使用されます。

  5. ブラウザを起動します。

  6. ブラウザのアドレスバーにコントローラボード#1のアドレス(192.168.0.16)を入力します。

    maintenance utilityのログイン画面が表示されます。

  7. [ログイン]画面にて、[ユーザ名]にmaintenance、[パスワード]にraid-maintenanceと入力して[ログイン]をクリックします。

    メモ

    raid-maintenanceは、初期値のパスワードです。

  8. maintenance utilityに初めてログインする場合は、ユーザアカウントのパスワードを設定します。

    1. maintenance utilityのメニューから[システム管理]-[パスワード変更]を選択します。

    2. パスワードを設定して[完了]をクリックします。

  9. ストレージシステムの管理ポート(CTL1とCTL2)のIPアドレスを設定します。

    1. maintenance utilityの[管理]から[ネットワーク設定]をクリックします。

    2. [ネットワーク設定]画面の[ネットワーク設定]をクリックします。

    3. CTL1とCTL2のIPアドレスを設定して[適用]をクリックします。

    注意
    • 管理サーバ(SVP)からストレージシステムのCTL1とCTL2にホスト名を使って接続できます(「3.2.44 管理サーバ(SVP)にストレージシステムを登録する」を参照)。

      ホスト名で接続する場合は、ここで設定したCTL1とCTL2のIPアドレスをDNSサーバに登録してください。DNSサーバ登録時の注意事項を示します。

      • CTL1とCTL2のIPアドレスに別々のホスト名を割り当ててください。同じホスト名に割り当てると、正常に通信できないおそれがあります。

      • 異なるストレージシステムのIPアドレスを同じホスト名に割り当てないでください。正常に通信できないおそれがあります。

      • 以下の規則に従ったホスト名を使用してください。

        • ホスト名の最大文字数は255文字です。

        • 半角英文字と以下の記号を使用できます。なお、半角スペースは使用できません。

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      SVPのWindowsに対する設定も必要です。[コントロールパネル]からDNSサフィックスを追加する画面を表示して、CTL1、CTL2に設定するホストのドメイン名を追加してください。(「3.2.32 DNSサフィックスの設定」参照)。

  10. [ログアウト]をクリックしてmaintenance utilityを終了します。

  11. SVPのIPアドレスを設定します。

    設定方法は、使用しているOS のマニュアルを参照してください。

    なお、管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続してIPアドレスを変更すると、IPアドレスの変更と同時にリモートデスクトップ接続が切断されます。

  12. 上記の操作により変更したネットワーク設定に合わせて管理クライアントのIPアドレスを設定し直します。なお、管理クライアントのIPアドレスは、SVPやストレージシステムのIPアドレスと同一セグメントである必要はありません。

    設定方法は、使用しているOSのマニュアルを参照してください。