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 システム管理者 クイックリファレンス


1.1.5 初期構築までの流れ

Hitachi Storage Advisor Embeddedを利用するには、管理PCを用意してストレージシステムにアクセスします。これにより簡単にストレージシステムの初期構築が行えます。ストレージシステムの管理ポートを設定した後の手順は、REST APIでも初期構築ができます。

Storage Navigatorを利用するには、初めに管理クライアントとSVPを準備します。なお、モデルによってSVPに設定する項目が異なります。詳細は「付録A 初期設定作業」を参照ください。その後、ストレージシステムの初期構築を行います。詳細は「付録B 初期構築作業」を参照ください。

[図データ]
メモ
  • SVPの障害に備え、SVPに設定されているIPアドレス、コンピュータ名、Windowsアカウントなどの設定情報を、バックアップまたは記録してください。

  • SVPソフトウェア(Storage Navigator)には、各種の設定情報があります。この設定情報は、SVPを交換、あるいはSVPソフトウェアを再インストールする際に、再度設定する必要があります。この状況に備えて、設定情報をバックアップしてください(「3.19.13 SVPのソフトウェア設定情報のバックアップとリストア」を参照)。なおSVPRAID Managerをご使用される場合は、RAID Managerの設定情報もバックアップしてください(RAID Manager ユーザガイドの「ユーザ作成ファイル(スクリプトファイル)」および「サービスとしてRAID Managerを起動する(Windowsシステム)手順」を参照)。

  • ストレージシステムの構成情報は、コントローラのシェアドメモリに保持されます。シェアドメモリは揮発性ですが、停電時などに備えストレージシステム内の不揮発メモリにも保持されます。しかし障害などにより構成情報が全て失われた場合、ストレージシステムの復旧が困難になる恐れがあります。このため、ストレージシステムの初期設定後、および構成変更後に、構成情報のバックアップをダウンロードして頂くことを推奨します。これにより構成情報をストレージの外部(管理PCなど)に保存することができます。

    バックアップの取得が必要となる構成変更は、ボリュームの作成と削除、パス定義の作成と削除、およびハードウェアの増減設です。バックアップされる構成情報は、ボリュームやパス定義など、maintenance utility以外で設定する構成情報も含まれます。アラート通知などの管理に関する情報は含まれません。構成情報のバックアップ方法は「2.8.9 構成情報バックアップのダウンロード」を参照願います。バックアップが取得できるようになるまで、1時間程度かかります。バックアップの取得(ダウンロード)自体は、数分で終わります。障害復旧の際に、ダウンロードした構成情報を保守員にお渡し頂く場合がありますのでご承知おきください。

  • 管理PCとストレージシステム、管理クライアントとSVP、およびSVPとストレージシステムの通信にSSLを適用する場合は、「付録C SSL通信の設定」を参照願います。

注意

現在設定されているシステム日時が実際の日時より進んでいる場合に、システム日時を修正すると、構成情報のバックアップが取得されない可能性があります。この事象が予想される場合は、既存のバックアップファイルを、別のフォルダに移動してください。