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 システム管理者 クイックリファレンス


3.1.1 構成概要

ストレージシステムを構築、運用、および管理するためのサーバが必要です。この管理サーバをSVP(SuperVisor PC)と呼びます。

SVPには、「3.1.13 ストレージシステムを利用するために必要なソフトウェア」に示すストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアをインストールします。また、SVPはコントローラシャーシとお客様LAN環境の間に設置して使用します。

SVPを利用するには、お客様側で準備する方法と、弊社がSVP用に提供するサーバを購入する方法があります。お客様側でSVPを準備する場合は、「3.1.5 管理するためのサーバ(SVP)要件」を満たしてください。

本書では、SVPのネットワーク設定(「3.2.28 SVPとストレージシステムおよび管理クライアントのネットワーク設定をする」参照)、SVPの初期設定(「3.2.32 管理サーバ(SVP)の初期設定を行う」参照)、およびSVPで動作するソフトウェアのインストール(「3.2.38 管理サーバ(SVP)に必要なソフトウェアをインストールする」参照)が完了するまで、SVPを直接操作する前提で記述しています。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、ストレージシステムとSVPのネットワーク設定、SVPの初期設定、およびSVPで動作するソフトウェアのインストールを行うこともできます。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。また、SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続のオプションにより管理クライアントのDVDドライブを使用します。

注意
  • 1台のSVPで最大8台のストレージシステムを管理できますが、1つのストレージシステムは、複数台のSVPで管理できません。必ず1台のSVPで管理してください。

  • SVPは、クラスターソフトウェアによる冗長化に対応していません。

  • SVPを新しいプラットフォームに移行する場合は、必ず移行前のSVPのサービスを停止した後に、移行作業を行ってください。

図3‒1 Storage Navigator利用の構成
[図データ]
表3‒1 Storage Navigator利用の場合の管理インターフェース

No

管理インターフェース

インストール先

管理ツール

主な用途

1

GUI

ストレージシステムに組み込み済

maintenance utility

ストレージシステムのハードウェアの基本設定

2

SVP

Hitachi Storage Navigator

  • 構成設定操作

  • レプリケーション操作

3

CLI

ストレージシステムに組み込み済

内蔵CLI※1

構成設定操作

4

外部サーバ※2

RAID Manager

  • 構成設定操作

  • レプリケーション操作

5

API

ストレージシステムに組み込み済

REST API

  • 構成設定操作

  • レプリケーション操作※3

注※1

内蔵CLIはRAID Managerのサブセットです。raidcomではじまるコマンドが使用できます。

制限情報については、RAID Managerユーザガイドを参照してください。

注※2

ストレージシステムの管理ポートが接続されているLANの同一セグメントに接続されているプラットフォームである必要があります。プラットフォーム条件は、RAID Managerインストール・設定ガイドを参照してください。

注※3

実行できないレプリケーション操作が一部あります。実行可能なAPIの詳細は、REST APIリファレンスガイドを参照してください。