Hitachi

 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.6.3 GADペアを作成する

正サイトと副サイトのストレージシステムのボリュームを使用して、GADペアを作成します。

コンシステンシーグループを使用するときは、ペアを作成するときにオプションを指定して、GADペアをコンシステンシーグループに登録します。

前提条件

メモ

[論理デバイス]画面の[オプション]で[容量単位]を[block]にして、プライマリボリュームとセカンダリボリュームの容量が同じであることを確認してください。[容量単位]を[GB]などのバイト単位で表示すると、プライマリボリュームとセカンダリボリュームの容量に僅かな差があった場合に、プライマリボリュームとセカンダリボリュームの容量の差異が表れないことがあります。

メモ

ALUAモードが有効に設定されている状態でGADペアを作成する場合、GADペア作成後にサーバを再起動してください。

コマンド例

paircreate -g oraHA -f never -vl -jq 0 -IH0

リモートパス障害時IO優先モードを設定してペアを作成する

リモートパス障害時IO優先モードを設定して、GADペアを作成する手順を次に示します。リモートパス障害時IO優先モードを設定したペアを作成する場合は、 ペアを作成するときにオプションを指定します。

リモートパス障害時IO優先モードの機能詳細は、「1.1.30 GADのリモートパス障害時IO優先モード」を参照してください。
メモ

Storage Navigatorから、リモートパス障害時IO優先モードを設定できません。

前提条件

リモートパス障害時IO優先モードを設定したペアを作成する場合は、通常のペア作成の前提条件に加え、次の前提条件も満たすようにしてください。

コマンド例

リモートパス障害時IO優先モードが、「プライマリボリューム」のペアを作成する場合:

paircreate -g oraHA -f never -vl -jq 0 -pr pvol -IH0

リモートパス閉塞時IO優先モードが「無効」のペアを作成する場合:

paircreate -g oraHA -f never -vl -jq 0 -IH0

コンシステンシーグループ2(CTG ID:2)に、リモートパス障害時IO優先モードが「プライマリボリューム」のペアを作成する場合:

paircreate -g oraHA -fg never 2 -vl -jq 0 -pr pvol -IH0

確認コマンド例

PR列を参照して、リモートパス障害時IO優先モードが設定されていることを確認します。

pairdisplay -g oraHA -fcxe
Group   PairVol(L/R) (Port#,TID, LU),Seq#,LDEV#.P/S,Status,Fence,   %,P-LDEV# M CTG JID AP EM       E-Seq# E-LDEV# R/W QM DM P PR
oraHA   dev1(L)     (CL1-A-0, 0,   0)411111    60.P-VOL PAIR NEVER ,  100    60 -   -   0  1  -            -       - L/M AA S  N P
oraHA   dev1(R)     (CL1-C-0, 0,   0)422222    60.S-VOL PAIR NEVER ,  100    60 -   -   0  1  -            -       - L/M AA S  N P
PR列:リモートパス障害時IO優先モードが表示されます。

P:プライマリボリューム

D:無効

リモートパス障害時IO優先モードをサポートしていないストレージシステムでは、「-」(ハイフン)が表示されます。

メモ

リモートパス障害時IO優先モードの設定状態は、次のStorage Navigator画面からも確認できます。詳細は、次のセクションの[リモートパス障害時IO優先モード]の項目説明を参照してください。