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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.4.38 GADペアを作成する

GADペアを作成します。GADペアを作成したら、ペア状態がPAIRに変わるのを待ちます。GADペアがPAIR状態になると、セカンダリボリュームでもサーバからのI/Oを受け付けられるようになります。

GADペアを作成すると、セカンダリボリュームの仮想LDEV IDに、プライマリボリュームのLDEV IDと同じ値が設定されます。なお、GADペアを削除すると、セカンダリボリュームの仮想LDEV IDは削除され、仮想属性にGAD予約が割り当てられます。

メモ

副サイトのストレージシステムで、Dynamic Provisioningのプールの使用量に関する警告しきい値に対して、セカンダリボリュームの容量以上の空きがない状態でGADペアを作成すると、警告しきい値超過のSIM(SIM=620xxx)が発生することがあります。GADペアを作成するときには、警告しきい値に対して、Dynamic Provisioningのプールの空き容量がセカンダリボリュームの容量以上あることを確認してください。

注※ xxxはプールIDを示します。

メモ

仮想LDEV IDを確認するためのインスタンス(100と101)では、GADペアを作成できません。ストレージシステムを操作するためのインスタンス(0と1)を使用して、GADペアを作成してください。

注意
  • サーバがすでに認識しているボリュームのALUA設定を変更する場合、GADペア作成前にサーバをシャットダウンしてください。GADペア作成後にサーバを起動して、サーバにボリュームを認識させてください。

  • サーバがオンライン中にALUA設定を変更した場合、サーバがALUA設定の変更を認識しなかったり、異常動作をする可能性があります。​

メモ

ペア作成時、オプションとしてリモートパス障害時IO優先モードの設定ができます。詳細手順は、 「1.6.3 GADペアを作成する」の「リモートパス障害時IO優先モードを設定してペアを作成する」を参照してください。

[図データ]

コマンド例

QuorumディスクIDに0、コンシステンシーグループIDに2を指定して、GADペアを作成します。

paircreate -g oraHA -fg never 2 -vl -jq 0 -IH0

GADペアをコンシステンシーグループに登録する場合、-fgオプションを指定してペアを作成します。なお、コンシステンシーグループIDの指定しないでペアを作成すると、ストレージシステム内で未使用のコンシステンシーグループIDが自動的に割り当てられます。

メモ

コンシステンシーグループに登録しないでGADペアを作成する場合のコマンド例を次に示します。

paircreate -g oraHA -f never -vl -jq 0 -IH0

確認コマンド例

GADペアの作成が完了したことを確認します。

pairdisplay -g oraHA -fxce -IH0
Group   PairVol(L/R) (Port#,TID, LU), Seq#,   LDEV#.P/S,  Status,Fence,   
%,   P-LDEV# M CTG JID AP EM E-Seq# E-LDEV# R/W
oraHA   dev1(L)      (CL1-A-0, 0,   0)411111  2222. P-VOL PAIR   NEVER ,  
100  4444    -  -   0  -  -  -      -       L/M
oraHA   dev1(R)      (CL1-C-0, 0,   0)422222  4444. S-VOL PAIR   NEVER ,  
100  2222    -  -   0  -  -  -      -       L/M

コピーの進捗が100%であることを確認します。