Hitachi

 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.15.14 GADペアの状態の詳細を確認する

背景

ペアの詳細な情報を確認する手順を次に示します。

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[リモートレプリケーション]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[リモートレプリケーション]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[レプリケーション]‐[リモートレプリケーション]を選択します。

  2. GADペア]タブでペア状態を確認したいGADペアのチェックボックスを選択します。

  3. 次のどちらかの方法で[ペアプロパティ参照]画面を表示します。

    • [他のタスク]‐[ペアプロパティ参照]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[リモートレプリケーション]‐[ペアプロパティ参照]を選択します。

〈この項の構成〉

(1) GADの中断タイプ

GADペアが中断している場合、Storage Navigatorの[ペアプロパティ参照]画面の[状態]には中断タイプも表示されます。中断タイプの一覧と説明を次の表に示します。RAID Managerでは、中断タイプは表示されません。

中断タイプ

適用対象

説明

Primary Volume by Operator

プライマリ

ユーザが、正サイトのストレージシステムからペアを中断しました。セカンダリボリュームの中断タイプはby MCUです。

Secondary Volume by Operator

プライマリ、

セカンダリ

ユーザが、副サイトのストレージシステムからペアを中断しました。

by MCU

セカンダリ

副サイトのストレージシステムが、正サイトのストレージシステムからペアを中断する要求を受け取りました。プライマリボリュームの中断タイプは、Primary Volume by OperatorまたはSecondary Volume by Operatorです。

by RCU

プライマリ

正サイトのストレージシステムが、GADペアを中断させる原因となった副サイトのストレージシステムのエラーを検出しました。該当するセカンダリボリュームの中断タイプは、Secondary Volume Failureです。

Secondary Volume Failure

プライマリ、

セカンダリ

正サイトのストレージシステムが、副サイトのストレージシステムとの通信中にエラーを、または更新コピー中にI/Oエラーを検出しました。この場合、該当するセカンダリボリュームの中断タイプは通常Secondary Volume Failureです。

この中断タイプは、パスの数が[リモート接続追加]画面で設定したパス数の下限を下回った場合にも表示されます。

MCU IMPL

プライマリ、

セカンダリ

正サイトのストレージシステムが、IMPLIMPL中に正サイトのストレージシステムの不揮発性メモリ内に有効な制御情報を見つけられませんでした。このような状況は、正サイトのストレージシステムに48時間以上電源が入らなかった場合にだけ起こります(例:電源障害やバックアップバッテリの放電)。

Initial Copy Failed

プライマリ、

セカンダリ

形成コピーが完了する前に正サイトのストレージシステムがペアを中断しました。セカンダリボリュームとプライマリボリュームのデータは一致していません。

(凡例)

プライマリ:プライマリボリューム

セカンダリ:セカンダリボリューム