1.15.9 GADペアを再同期する
背景
GADペアを中断している間、正サイトのストレージシステムはセカンダリボリュームに対する更新コピー操作を実行しません。ペアを再同期すれば、中断以降に蓄積された差分データの分だけセカンダリボリュームが更新され、データを再びプライマリボリュームのデータと同一にできます。その後、セカンダリボリュームに対して更新コピー動作が再度始まります。
- ヒント
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ローカルストレージシステムにセカンダリボリュームがある場合に、コンシステンシーグループへGADペアを登録させたいときは、次の手順に従ってください。
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セカンダリボリュームがあるストレージシステムで、コンシステンシーグループIDを指定しないでペアを再同期させます。
セカンダリボリュームがあるストレージシステムでペアを再同期すると、プライマリボリュームとセカンダリボリュームが入れ替わります(スワップリシンク)。
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プライマリボリューム(スワップリシンク前のセカンダリボリューム)があるストレージシステムでGADペアを中断します。
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プライマリボリュームがあるストレージシステムで、コンシステンシーグループIDを指定してペアを再同期します。
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前提条件
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必要なロール:ストレージ管理者(リモートバックアップ管理)ロール
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[リモートレプリケーション]画面または[ペアプロパティ参照]画面で、ペアの[状態]が[PSUS]、[PSUE]、または[SSWS]であること。
ただし、ペア状態が[PSUS]または[PSUE]の場合、I/Oモードが[ローカル]のときだけ、ペアを再同期できます。また、ペア状態が[SSWS]の場合は、プライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えて、ペアを再同期します(スワップリシンク)。
操作手順
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次のどちらかの方法で、[リモートレプリケーション]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
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[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[リモートレプリケーション]を選択します。
Storage Navigatorを使用する場合:
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[ストレージシステム]ツリーから[レプリケーション]‐[リモートレプリケーション]を選択します。
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[GADペア]タブで再同期したいペアのチェックボックスを選択し、次のどちらかの方法で[ペア再同期]画面を表示します。
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[ペア再同期]をクリックします。
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[アクション]メニューから[リモートレプリケーション]‐[ペア再同期]を選択します。
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[選択したペア]テーブルに再同期したいペアが表示されていることを確認します。
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[コピー速度]で、1回のリモートI/Oでコピーする最大トラックの数を指定します。
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[CTG ID]を選択します。
ローカルストレージシステムにプライマリボリュームがある場合だけ選択できます。
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[ALUAモード]を選択します。
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[完了]をクリックします。
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[設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。
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[適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。
設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。
- ヒント
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ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。
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[タスク]画面で、操作結果を確認します。
実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。
ペアを再同期したら、[リモートレプリケーション]画面で、GADペアが正しく(PAIR状態に)表示されていることを確認します。
ペア再同期操作の状況を確認するには、Storage Navigatorメイン画面の右上にある更新ボタンをクリックして[リモートレプリケーション]画面の情報を更新するか、[ペアプロパティ参照]画面で詳細な状態情報を表示してください。