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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.12.3 使用したボリューム削除をする

GADペアを削除し、正サイトと副サイトのストレージシステムのボリュームを削除するための手順の流れを次に示します。

メモ

ボリュームを削除する操作だけでは、仮想LDEV IDは変更されません。そのため、削除したボリュームを再作成する場合、仮想LDEV IDはボリュームを削除する前の値になります。削除するボリュームを、GADとして再作成する予定がない場合は、仮想LDEV IDを削除してください。

〈この項の構成〉

(1) GADペアを削除する

最初に、GADペアを削除します。

(2) 仮想属性にGAD予約が割り当てられたボリュームを削除する

GADペアを削除すると、一方のボリュームの仮想属性にGAD予約が割り当てられます。セカンダリボリュームとしてペアを削除されたボリューム(仮想属性にGAD予約が割り当てられたボリューム)は、raidcom get ldevコマンドのVIR_LDEV(仮想LDEV ID)に「ffff」と表示されます。

  1. 仮想属性にGAD予約が割り当てられたボリュームへのLUパスを削除します。

  2. GAD予約を解除します。

    コマンド例:

    LDEV ID(0x4444)の仮想属性に割り当てられているGAD予約を解除します。

    raidcom unmap resource -ldev_id 0x4444 -virtual_ldev_id reserve

    GAD予約を解除したボリュームは、仮想LDEV IDが削除されているボリュームに変わります。仮想LDEV IDが削除されているボリュームは、raidcom get ldevコマンドのVIR_LDEV(仮想LDEV ID)に「fffe」と表示されます。

  3. リソースグループから仮想LDEV IDを削除します。

    コマンド例:

    リソースグループ(AnotherGroup)から仮想LDEV ID(0x4444)を削除します。仮想LDEV IDは、meta_resourceに移動します。

    raidcom delete resource -resource_name AnotherGroup -ldev_id 0x4444

  4. ボリュームの仮想LDEV IDを設定します。

    コマンド例:

    ボリューム(0x4444)に仮想LDEV ID 0x4444を設定します。

    raidcom map resource -ldev_id 0x4444 -virtual_ldev_id 0x4444

  5. ボリュームを削除します。

    コマンド例:

    raidcom delete ldev -ldev_id 0x4444

(3) プライマリボリュームとして使用されていたボリュームを削除する

GADペアを削除すると、プライマリボリュームとしてペアを解除されたボリュームは、継続してボリュームとして使うことができます。そのまま使用できるボリュームは、raidcom get ldevコマンドのVIR_LDEV(仮想LDEV ID)に「ffff」や「fffe」以外が表示されているか、もしくはVIR_LDEVが表示されません。

ただし、GADの使用を停止して、ボリュームを削除する場合は、次の手順を実行します。

  1. ボリュームへのLUパスを削除します。

  2. 仮想LDEV IDを削除します。

    コマンド例:

    LDEV ID(0x4444)に設定されている仮想LDEV ID 0x5555を削除します。

    raidcom unmap resource -ldev_id 0x4444 -virtual_ldev_id 0x5555

    仮想LDEV IDを削除すると、仮想LDEV IDが削除されているボリュームに変わります。仮想LDEV IDが削除されているボリュームは、raidcom get ldevコマンドのVIR_LDEV(仮想LDEV ID)に「fffe」と表示されます。

  3. meta_resource以外のリソースグループで、仮想LDEV IDが予約されている場合は、リソースグループから仮想LDEV IDを削除します。

    コマンド例:

    リソースグループ(AnotherGroup)から仮想LDEV ID(0x4444)を削除します。仮想LDEV IDは、meta_resourceに移動します。

    raidcom delete resource -resource_name AnotherGroup -ldev_id 0x4444

  4. ボリュームの仮想LDEV IDを設定します。

    コマンド例:

    ボリューム(0x4444)に仮想LDEV ID 0x4444 を設定します。

    raidcom map resource -ldev_id 0x4444 -virtual_ldev_id 0x4444

  5. ボリュームを削除します。

    コマンド例:

    raidcom delete ldev -ldev_id 0x4444