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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.10.4 Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源を計画的にオン/オフする(副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合)

Quorumディスクにボリュームを設定しない構成を使用している場合、Quorumディスク用外部ストレージがないため、電源オン/オフ作業がありません。

一つでも外部ストレージを使用してQuorumディスクにボリュームを設定済みの場合、次の手順に従ってください。

(1) Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオフにする(副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合)」の手順を実施後、「(2) Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする(副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合)」の手順を実施してください。

〈この項の構成〉

(1) Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオフにする(副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合)

副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合の、Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオフにする手順を次に示します。

メモ

ファームウェアバージョン83-03-3X-XX/XX 以前のVSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルと接続して作成、再同期、またはスワップリシンクしたGADペアの場合、手順1~3を実施してください。

それ以外のGADペアの場合、手順1~3は不要です。

  1. サーバからのI/Oを、副サイトのストレージシステムへ集約します。

    交替パスソフトウェアを使用して、サーバから正サイトのストレージシステムへのI/Oを停止します。

  2. 副サイトのストレージシステムで、セカンダリボリュームのペア状態をSSWSに変更して、GADペアを中断します(スワップサスペンド)。

    コマンド例:pairsplit -g oraHA -RS -IH1

  3. GADペアのプライマリボリュームのペア状態がPSUS(Block)、セカンダリボリュームのペア状態がSSWS(Local)に変わったことを確認します。

    コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH1

  4. 正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへの接続を切断します。

    コマンド例:raidcom disconnect external_grp -ldev_id 0x8888 -IH1

    メモ

    Quorumディスクへの接続を切断するときに、Quorumディスク閉塞のSIM(def0zz)が発生することがあります。SIMは、ストレージシステムの電源をオンにし、Quorumディスクを再接続したあとでコンプリートします。

    注※ zzはQuorumディスクIDを示します。

  5. 正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへの接続が切断されていることを確認します。

    コマンド例:raidcom get path -path_grp 1 -IH1

  6. 外部ストレージシステムの電源をオフにします。

(2) Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする(副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合)

副サイトのストレージステムでサーバI/Oを継続する場合の、Quorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする手順を次に示します。

メモ

ファームウェアバージョン83-03-3X-XX/XX 以前のVSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルと接続して作成、再同期、またはスワップリシンクしたGADペアの場合、手順9~13を実施してください。

それ以外のGADペアの場合、手順9~13は不要です。

  1. 外部ストレージシステムの電源をオンにします。

  2. 正サイトと副サイトのストレージシステム、およびQuorumディスク用ストレージシステムに閉塞部位がないことを確認します。

    閉塞部位があった場合は、回復します。

  3. パスの閉塞に関するSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。

  4. 正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへ接続します。

    コマンド例:raidcom check_ext_storage external_grp -ldev_id 0x8888 -IH1

  5. 外部ストレージシステムが正常に接続されていることを確認します。

    コマンド例:

    raidcom get path -path_grp 1 -IH1
    PHG GROUP STS CM IF MP# PORT   WWN                 PR LUN PHS  Serial# PRODUCT_ID LB PM
      1 1-2   NML E  D    0 CL5-C  50060e8007823521    1  0   NML  433333  VSP Gx00   N  M
  6. 正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへ接続していることを確認します。

    コマンド例:raidcom get external_grp -external_grp_id 1-2 -IH1

  7. 正サイトおよび副サイトのストレージシステムの外部ボリュームが、Quorumディスクとして認識されていることを確認します。

    コマンド例:raidcom get ldev -ldev_id 0x8888 -IH1

  8. 正サイトまたは副サイトのストレージシステムで、Quorumディスク閉塞のSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。

  9. GADペアのプライマリボリュームのペア状態がPSUS(Block)、セカンダリボリュームのペア状態がSSWS(Local)であることを確認します。

    コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH1

  10. 副サイトのストレージシステムで、プライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えて、GADペアを再同期します(スワップリシンク)。

    コマンド例:pairresync -g oraHA -swaps -IH1

  11. GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームのペア状態が、両方ともPAIR(Mirror(RL))に変わったことを確認します。

    コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH1

  12. 交替パスソフトウェアを使用して、サーバから正サイトのストレージシステムへのI/Oを再開します。

  13. 必要に応じて、プライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えます。