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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.10.1 正サイトのストレージシステムの電源を計画的にオン/オフする

(1) 正サイトのストレージシステムの電源をオフにする」の手順を実施後、「(2) 正サイトのストレージシステムの電源をオンにする」の手順を実施してください。

〈この項の構成〉

(1) 正サイトのストレージシステムの電源をオフにする

正サイトのストレージシステムの電源をオフにする手順を次に示します。

  1. サーバからのI/Oを、副サイトのストレージシステムへ集約します。

    交替パスソフトウェアを使用して、サーバから正サイトのストレージシステムへのI/Oを停止します。

  2. 副サイトのストレージシステムで、セカンダリボリュームのペア状態をSSWSに変更して、GADペアを中断します(スワップサスペンド)。

    コマンド例:pairsplit -g oraHA -RS -IH1

  3. GADペアのプライマリボリュームのペア状態がPSUS(Block)、セカンダリボリュームのペア状態がSSWS(Local)に変わったことを確認します。

    コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH1

  4. 正サイトのストレージシステムの電源をオフにします。

(2) 正サイトのストレージシステムの電源をオンにする

停止中である正サイトのストレージシステムの電源をオンにする手順を次に示します。

  1. 正サイトのストレージシステムの電源をオンにします。

  2. 正サイトと副サイトのストレージシステム、およびQuorumディスク用ストレージシステムに閉塞部位がないことを確認します。

    閉塞部位があった場合は、回復します。

  3. パスの閉塞に関するSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。

  4. GADペアのプライマリボリュームのペア状態がPSUS(Block)、セカンダリボリュームのペア状態がSSWS(Local)であることを確認します。

    コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH1

  5. 副サイトのストレージシステムで、プライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えて、GADペアを再同期します(スワップリシンク)。

    コマンド例:pairresync -g oraHA -swaps -IH1

  6. GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームのペア状態が、両方ともPAIR(Mirror(RL))に変わったことを確認します。

    コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH1

  7. 交替パスソフトウェアを使用して、サーバから正サイトのストレージシステムへのI/Oを再開します。

  8. 必要に応じて、プライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えます。