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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.3.2 キャッシュメモリとシェアドメモリの増設および減設

キャッシュメモリはGADペアの正サイトと副サイトのストレージシステムの両方で動作できるようにしてください。もし動作できなければ、GADペアの作成は失敗します。ローカル作業による負荷だけでなく、リモートコピーによる作業負荷も十分にサポートできるように、副サイトのストレージシステムのキャッシュメモリを用意してください。

VSP G150, G350, G370, G700, G900、VSP F350, F370, F700, F900およびVSP E990は、基本部のシェアドメモリだけで使用できます。シェアドメモリを増設すると、ペアを作成できる容量が拡張されます。なお、VSP G150, G350, G370, G700, G900、VSP F350, F370, F700, F900およびVSP E990で不要になったキャッシュメモリやシェアドメモリは減設できます。

GADペアを使用している場合、キャッシュメモリとシェアドメモリの増設および減設に必要な手順を説明します。

〈この項の構成〉

(1) キャッシュメモリの増設の流れ

キャッシュメモリを増設する手順の流れを次に示します。

  1. ストレージシステム内のボリュームの状態を確認します。

  2. ストレージシステム内のボリュームが、COPY状態のGADペアで使用しているボリュームの場合は、PAIR状態へ遷移するのを待つか、GADペアを中断します。

  3. キャッシュメモリを増設します。

    キャッシュメモリの増設は、保守員が実施します。

  4. 手順2でGADペアを中断した場合は、GADペアを再同期します。

(2) キャッシュメモリの減設の流れ

キャッシュメモリを減設する手順の流れを次に示します。

  1. ストレージシステム内のボリュームの状態を確認します。

  2. ストレージシステム内のボリュームが、COPY状態のGADペアで使用しているボリュームの場合は、PAIR状態へ遷移するのを待つか、GADペアを中断します。

  3. キャッシュメモリを減設します。

    キャッシュメモリの減設は、保守員が実施します。

  4. 手順2でGADペアを中断した場合は、GADペアを再同期します。

(3) シェアドメモリの増設の流れ

シェアドメモリを増設する手順の流れを次に示します。

  1. ストレージシステム内のボリュームの状態を確認します。

  2. ストレージシステム内のボリュームが、COPY状態のGADペアで使用しているボリュームの場合は、PAIR状態へ遷移するのを待つか、GADペアを中断します。

  3. シェアドメモリを増設します。

    シェアドメモリの増設は、保守員が実施します。

  4. 手順2でGADペアを中断した場合は、GADペアを再同期します。

(4) シェアドメモリの減設の流れ

シェアドメモリを減設する流れを次に示します。

  1. ストレージシステム内のボリュームの状態を確認します。

  2. シェアドメモリを減設します。

    シェアドメモリの減設は、保守員が実施します。