2.10.4 副サイトへの業務の切り替え
正サイトで災害または障害が発生した場合、副サイトに業務を切り替えます。Universal Replicatorペアに対してRAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行すると、副サイトのセカンダリボリュームを利用して業務を引き継げます。horctakeoverコマンドはセカンダリボリュームのペア状態をチェックしたあと、Universal Replicatorペアが含まれるジャーナルに対してペアを分割します。これによってセカンダリボリュームが整合性を保持した状態で使用可能になります。続けて、horctakeoverコマンドはプライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えることができるかどうか、ペアの再同期を試みます。
- 注意
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Universal Replicatorペアの片方のボリュームの容量拡張が成功した後に障害が発生した場合、Universal Replicatorペアの作成、再同期、スワップリシンク、horctakeover、およびデルタリシンク操作は、容量不一致により失敗します。もう片方のボリュームの容量を拡張して、両方のボリュームの容量を一致させてから、この操作を実施してください。
horctakeoverコマンドが成功すると、セカンダリボリュームを使って副サイトで業務を再開(アプリケーション開始)できます。