1.5.12 TrueCopyペアの形成コピー操作に設定した優先度と実行順序
[リモートレプリカオプション編集]画面(RAID Managerの場合はraidcom modify remote_replica_opt -copy_activity)で設定した最大形成コピー数の設定値を超えた数の形成コピー操作を実行する場合、実行する形成コピー操作に対して実行順序(優先度)を設定できます。ここでは、優先度を設定した複数の形成コピー操作を2回実行した場合、形成コピー操作の実行順序の割り当てについて説明します。実行順序
最大形成コピー数の設定値が2の場合、同時に4個のTrueCopyペアを作成する例について説明します。TrueCopyペアのプライマリボリュームに設定した優先度を次の表に示します。
プライマリボリューム |
[形成コピー優先度]に設定した値 |
---|---|
LUN 00 |
2 |
LUN 01 |
3 |
LUN 02 |
1 |
LUN 03 |
4 |
形成コピーの開始順序とプライマリボリュームに設定した優先度を次の表に示します。
形成コピーの開始順序 |
プライマリボリューム |
[形成コピー優先度]に設定した値 |
---|---|---|
1 |
LUN 02 |
1 |
2 |
LUN 00 |
2 |
3 |
LUN 01 |
3 |
4 |
LUN 03 |
4 |
この場合、[最大形成コピー数]の設定値が2のため、LUN 02とLUN 00の形成コピーが開始されます。LUN 02またはLUN 00の形成コピーのどちらかが完了すると、LUN 01の形成コピーが開始されます。
さらに、新たに2つのTrueCopyペアを追加する場合の、形成コピーが実行される順番の割り当てについて説明します。新たに追加するTrueCopyペアのプライマリボリュームおよび優先度を次の表に示します。
プライマリボリューム |
[形成コピー優先度]に設定した値 |
---|---|
LUN 10 |
2 |
LUN 11 |
1 |
ある形成コピーを実行中に、新たに形成コピーを追加する場合、先に実行した形成コピーが完了したあとで追加分の形成コピーが実行されます。実行中のすべての形成コピーの優先度を次の表に示します。
形成コピーの開始順序 |
プライマリボリューム |
[形成コピー優先度]に設定した値 |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
LUN 02 |
1 |
すでに形成コピーの実行が指示されているTrueCopyペア |
2 |
LUN 00 |
2 |
すでに形成コピーの実行が指示されているTrueCopyペア |
3 |
LUN 01 |
3 |
すでに形成コピーの実行が指示されているTrueCopyペア |
4 |
LUN 03 |
4 |
すでに形成コピーの実行が指示されているTrueCopyペア |
5 |
LUN 11 |
1 |
新たに形成コピーの実行が指示されたTrueCopyペア |
6 |
LUN 10 |
2 |
新たに形成コピーの実行が指示されたTrueCopyペア |
[リモートレプリカオプション編集]画面で設定する[形成コピー優先度]は、同時に実行した形成コピー操作の数の範囲内で決定されます。このため、最初の形成コピー操作で優先度の順番に従った形成コピー操作が完了するまで、追加分の形成コピー操作は開始されません。