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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.10.14 Universal Replicatorの3DCカスケード構成での正サイトの障害からの復旧

背景

Universal Replicatorサイトを組み合わせた3DCカスケード構成での運用時に、正サイトで災害または障害が発生したときは、中間サイトのUniversal Replicatorの正データボリュームを利用して業務を引き継ぐことができます。そのため、正サイトで災害または障害が発生したときに最初に必要な復旧手順は、正サイトから中間サイトに運用を切り替えることです。

RAID Managerを使用した、中間サイトへの運用の切り替え手順を次に示します。

操作手順

  1. 正サイトと中間サイトのUniversal Replicatorペアに対して、RAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。

  2. horctakeoverコマンドの実行結果を確認します。

  3. 中間サイトのUniversal Replicatorペアの副データボリュームがサスペンド状態(SSWS状態)に変わるか、Universal Replicatorペアの正データボリュームに変わるまで待ちます。

    どちらかの状態に変わったら、そのボリュームを利用して業務を再開できます。

[図データ]

RAID Managerの使用方法の詳細は、RAID Manager ユーザガイドをご覧ください。

上記の手順を実施することによって、災害または障害発生時に正サイトのUniversal Replicatorペアの正データボリュームと同じデータが保持されている中間サイトのUniversal Replicatorペアのボリュームを利用して業務を再開できます。

データボリュームのペア状態については、「2.1.7 Universal Replicatorペア状態の定義」を参照してください。