Hitachi

 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.10.12 3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせた3DCカスケード構成でデルタリシンクを実行するときの注意点

デルタリシンクが正常に終了するためには、次の条件を満たしている必要があります。デルタリシンクの対象となるUniversal Replicatorペアが条件を満たしていても、ジャーナル内に条件を満たさないUniversal Replicatorペアがあった場合はエラーが発生するため、注意してください。

上記の条件が1つでも満たされていない場合は、原則としてエラーが発生し、デルタリシンクは失敗します。特に、次のような場合は、デルタリシンクに必要なジャーナルデータがないため、デルタリシンクは実行されません。

ただし、3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせたカスケード構成で行うデルタリシンクには、プライマリボリュームとセカンダリボリュームのすべての差分データがマスタジャーナルに格納されていない場合、プライマリボリュームのデータをすべてセカンダリボリュームにコピーすることでエラーを発生させないようにするオプションがあります。デルタリシンク用Universal Replicatorペアのデルタリシンクのオプション指定については、「2.8.9 Universal Replicatorで使用されるジャーナルのオプションを変更する」を参照してください。

なお、デルタリシンクを実行後、デルタリシンクの実行を指示したデルタリシンク用Universal Replicatorペアの状態が変わらない場合、ここで説明しているデルタリシンクの実行条件が満たされていないおそれがあります。その場合は、Universal Replicatorペア、およびデルタリシンク用Universal Replicatorペアの状態を見直し、デルタリシンクの実行条件を満たしているかどうかを確認してください。デルタリシンクの実行条件を満たしていることを確認してから、再度デルタリシンクを実行してください。

メモ

デルタリシンク用Universal ReplicatorペアのセカンダリボリュームがHLDE状態になった場合は、再同期によってHOLD状態に戻すことはできません。デルタリシンク用Universal Replicatorペアを削除して、Universal Replicatorペアを再度作成してください。