2.10.12 3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせた3DCカスケード構成でデルタリシンクを実行するときの注意点
デルタリシンクが正常に終了するためには、次の条件を満たしている必要があります。デルタリシンクの対象となるUniversal Replicatorペアが条件を満たしていても、ジャーナル内に条件を満たさないUniversal Replicatorペアがあった場合はエラーが発生するため、注意してください。
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正サイトの同じジャーナル内に、デルタリシンク用Universal Replicatorペアと異なるミラーIDを持ったUniversal Replicatorペアがあること(「(3) 3つのUniversal Replicatorサイトによるデルタリシンクを用いる3DCカスケード構成」の例ではミラーIDがPのペアおよびミラーIDがMのペアが該当します)。
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副サイトの同じジャーナル内に、デルタリシンク用Universal Replicatorペアと異なるミラーIDを持ったUniversal Replicatorペアがあること(「(3) 3つのUniversal Replicatorサイトによるデルタリシンクを用いる3DCカスケード構成」の例ではミラーIDがPのペアおよびミラーIDがNのペアが該当します)。
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2つのペアのうち、デルタリシンク用Universal Replicatorペア(ミラーIDがPのペア)の状態がHOLD、正サイトと中間サイトを結ぶUniversal Replicatorペア(ミラーIDがMのペア)の状態がPAIRまたはPSUEであること。
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2つのペアのうち、デルタリシンク用Universal Replicatorペア(ミラーIDがPのペア)の状態がHOLDに、中間サイトと副サイトを結ぶUniversal Replicatorペア(ミラーIDがNのペア)の状態がPAIR、PSUS、またはPSUEであること。
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正サイトと中間サイトを結ぶUniversal Replicator(ミラーIDがMのペア)を再同期した場合は、中間サイトと副サイトを結ぶUniversal Replicatorペア(ミラーIDがNのペア)の再同期が必要。
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プライマリボリュームとセカンダリボリュームの差分データがすべて、マスタジャーナルボリュームに格納されていること。
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デルタリシンク用Universal Replicatorペアの、正サイトと副サイトの間のパスが有効であること。
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3つのサイトすべてで、2つのミラーIDにリモートコマンドデバイスが割り当てられていること。
上記の条件が1つでも満たされていない場合は、原則としてエラーが発生し、デルタリシンクは失敗します。特に、次のような場合は、デルタリシンクに必要なジャーナルデータがないため、デルタリシンクは実行されません。
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中間サイトと副サイトを結ぶUniversal Replicatorペアの分割後、プライマリボリュームを更新した結果、正サイトと中間サイトを結ぶUniversal Replicatorペアの副サイトのジャーナルボリュームのジャーナルデータが、ボリューム容量の70%を超えた場合
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デルタリシンク用Universal Replicatorペアのプライマリボリュームを更新した結果、デルタリシンク用Universal Replicatorペアの正サイトのジャーナルボリュームのジャーナルデータが、ボリューム容量の70%を超えた場合
ただし、3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせたカスケード構成で行うデルタリシンクには、プライマリボリュームとセカンダリボリュームのすべての差分データがマスタジャーナルに格納されていない場合、プライマリボリュームのデータをすべてセカンダリボリュームにコピーすることでエラーを発生させないようにするオプションがあります。デルタリシンク用Universal Replicatorペアのデルタリシンクのオプション指定については、「2.8.9 Universal Replicatorで使用されるジャーナルのオプションを変更する」を参照してください。
なお、デルタリシンクを実行後、デルタリシンクの実行を指示したデルタリシンク用Universal Replicatorペアの状態が変わらない場合、ここで説明しているデルタリシンクの実行条件が満たされていないおそれがあります。その場合は、Universal Replicatorペア、およびデルタリシンク用Universal Replicatorペアの状態を見直し、デルタリシンクの実行条件を満たしているかどうかを確認してください。デルタリシンクの実行条件を満たしていることを確認してから、再度デルタリシンクを実行してください。
- メモ
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デルタリシンク用Universal ReplicatorペアのセカンダリボリュームがHLDE状態になった場合は、再同期によってHOLD状態に戻すことはできません。デルタリシンク用Universal Replicatorペアを削除して、Universal Replicatorペアを再度作成してください。