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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.3.12 デルタリシンクのために必要なジャーナルボリューム容量の検討

デルタリシンクを用いる3DCマルチターゲット構成のとき、デルタリシンク用のUniversal Replicatorペアの正サイト(TrueCopyペアの副サイト)にあるジャーナルボリュームの容量は、次の1.の算出式で得られる容量と2.の算出式で得られる容量を比べて、大きい方を採用してください。

  1. ホストと正サイトにあるストレージシステムとの間のデータ転送速度をVH-L、正サイトのストレージシステムと副サイトのストレージシステム間のデータ転送速度をVL-R、データ転送のピークが継続する時間をtとします。

    ジャーナルボリューム容量 > (VH-L - VL-R) × t
  2. ホストと正サイトにあるストレージシステムとの間のデータ転送速度をVH-L、デルタリシンクを実行するまでに掛かる時間をtとします。

    ジャーナルボリューム容量 > (VH-L × t) × 1.5

2.の式で1.5を乗じているのは、デルタリシンク用のUniversal Replicatorペアの正サイト(TrueCopyの副サイト)にあるジャーナルボリュームのデータ量がジャーナルボリュームの容量の70%を超えると、デルタリシンクが失敗するためです。