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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.3.3 リカバリポイント目標の決定

障害や災害の発生後、操作の存続よりもデータの損失の方が大きくなる手前の時間、業務に支障が出ない最大限の時間が、操作の回復ポイントとなります。

例えば、1時間分のデータの損失まで業務を存続できるとき、午前10時に災害が発生した場合は午前11時までにシステムを修正する必要があります。この場合、ジャーナルボリュームは少なくとも1時間のうちに蓄積されるジャーナルデータを保持できる容量が必要です。もし、リカバリポイント目標が4時間であれば、ジャーナルボリュームは少なくとも4時間分のジャーナルデータを保持できる容量が必要になります。

リカバリポイント目標を決定するには、ホストアプリケーションの書き込み作業負荷を知る必要があります。書き込み作業負荷とIOPSを使用して、書き込み作業負荷が示すトランザクションの数、操作するために最適なトランザクションの数、失われたデータをログファイルから回復するかどうか、などを調査できます。その結果がリカバリポイント目標になります。