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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.1.8 セカンダリボリュームの書き込みオプション

通常は、分割状態のセカンダリボリュームへの書き込みは許可しません。プライマリボリュームのデータとセカンダリボリュームのデータに不整合が起きないようにするためです。

正サイトから副サイトへのデータのコピーが停止している間だけ(ペアが分割されている間だけ)、ホストからセカンダリボリュームに書き込めるようにするオプションがあります。ユーザが正サイトから副サイトへのデータのコピーを停止するとき、ペアを指定して、このオプションを選択できます。指定されたペアでだけ、セカンダリボリュームへの書き込みが有効になります。

ヒント

正サイトのストレージシステムと副サイトのストレージシステムが正常に接続されている場合に、正サイトのストレージシステムからペアを分割するときにだけ、このオプションを指定できます。

ヒント

正サイトから副サイトへのデータのコピーが停止している間、プライマリボリュームとセカンダリボリュームの双方で、コピーが停止してからの差分がトラックビットマップとして記録されます。セカンダリボリュームの書き込みオプションが指定されているペアを再同期させるとき、副サイトのストレージシステムはセカンダリボリュームのトラックビットマップを正サイトのストレージシステムに送信し、正サイトのストレージシステムはプライマリボリュームとセカンダリボリュームのビットマップをマージして、同期していないトラックのデータをコピーします。プライマリボリュームとセカンダリボリュームの両方を最新の状態に更新して、双方のデータを一致させます。なお、ビットマップエリア数は、ストレージシステムで作成できる最大ペア数に影響します。