Hitachi

 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


1.13.3 TrueCopyの一般的なトラブルシューティング

エラー/操作の内容

対策

管理クライアントが停止する、またはTrueCopy動作が適切に機能しない。

  • 問題の原因がPCまたはEthernetのハードウェアかプログラムプロダクトにないことを確認してから、PCを再起動してみてください。管理クライアントの再起動は、進行中のTrueCopy操作には影響しません。

  • TrueCopyの要件と制約事項(LUタイプが同じこと、など)がすべて満たされているか確認します。

  • 正サイトと副サイトのストレージシステムの電源がオンで、完全に機能が有効になっているか確認します(NVS、キャッシュ)。

  • 入力したすべての値とパラメータをチェックして、管理クライアントに正しい情報(リモートストレージシステムのシリアル番号やID、パスパラメータ、プライマリボリュームやセカンダリボリュームのIDなど)を入力したか確認します。

ストレージシステムのコントロールパネルにある、イニシエータのチャネル使用可LEDLED(Light-Emitting Diode)インジケータが消灯、または点滅している。

お問い合わせください。

ペアや、リモートストレージシステムへのパスの状態が正しく表示されていない。

正しいCUが選択されているかどうか確認してください。

TrueCopyエラーメッセージが管理クライアントに表示されている。

エラーを修正し、TrueCopy操作を再実行してください。

リモートストレージシステムへのパスの状態が正常でない。

[リモート接続プロパティ参照]画面RAID Managerの場合はraidcom get rcuのパス状態を確認し、1.10.15 TrueCopyのリモートパスの状態に関するトラブルシューティングを参照してください。

分割されたペアの状態がPSUEである。

1.13.5 分割されたTrueCopyペアのトラブルシューティングを参照してください。

ペア作成またはペア再同期操作でタイムアウトエラーが発生した。

  • ハードウェア障害によってタイムアウトが発生した場合は、SIMが生成されます。1.13.10 お問い合わせ先示す問い合わせ先に連絡し、問題解決後にTrueCopy操作を再実行してください。

  • 大きな作業負荷:SIMが生成されない場合、5~6分ほど待ってから作成または再同期したいペアの状態を確認してください。ペアの状態が正しく変わった場合は、失敗した操作がタイムアウトエラーメッセージが表示された後に完了したことを示します。ペアの状態が期待どおりに変わらなかった場合は、大きな作業負荷によってTrueCopy操作の完了が妨げられていることが考えられます。この場合、ストレージシステムの作業負荷が比較的少ないときに、TrueCopy操作を再実行してください。

  • 管理クライアントとSVPの間に通信エラーが発生した場合は、Hitachi Device Manager - Storage Navigatorユーザガイドを参照してください。

ペア作成またはペア再同期操作が失敗した。

正サイトのストレージシステムでコントローラボードが閉塞しているかを確認してください。閉塞されたコントローラボードを回復させてから、再度操作してください。

TrueCopyボリュームに固定トラック(pinned track)がある。

1.13.9 TrueCopyボリュームのピントラック回復手順参照してください。

モニタリングスイッチが[有効]にも関わらずモニタリングデータが更新されない。

SVPの時刻設定が変更されたため、モニタリングデータが更新されていないおそれがあります。モニタリングスイッチをいったん[無効]にしてから、再度[有効]に設定してください。モニタリングスイッチについては、Performance Managerユーザガイド(Performance Monitor, Server Priority Manager)を参照してください。