Hitachi

 パフォーマンス最適化 クイックリファレンス 


1.11.6 優先度の高いポートごとにしきい値を設定する

背景

しきい値を利用すると、プロダクションサーバとストレージシステムの間のトラフィックが一定レベルまで低下したときに、上限値制御が自動的に無効になります。

ホストバスアダプタとポートが1対1で接続されている場合、しきい値の設定方法には優先ポートごとに設定する方法とストレージシステム全体に1つ設定する方法があります。

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[性能モニタ]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[性能モニタ]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [分析]ツリーから[性能モニタ]を選択します。

  2. Server Priority Manager]をクリックします。

  3. [図データ]をクリックして、Modifyモードに変更します。

  4. Server Priority Manager]画面で[Server Priority Manager]をクリックします。

    [優先ポート制御]画面が表示されます。

  5. [ポート]タブが表示されていることを確認します。

  6. 優先ポートごとにしきい値を設定する場合、リストの左上にあるドロップダウンリストで、設定するしきい値のレートの種類を選択します。

    • I/Oレートでしきい値を設定したい場合は、[IOPS]を選択します。

    • 転送レートでしきい値を設定したい場合は、[MB/s]を選択します。

      ストレージシステム全体に対して1つのしきい値を設定する場合は、この設定は関係ありません。

  7. しきい値を優先ポートごとに1つずつ設定したい場合は、リストで優先ポート([属性]欄に[Prio.]と表示されている)を探します。

  8. [しきい値]の[IOPS]または[MB/s]のセルをダブルクリックして、セルにしきい値を入力します。

    リスト上では、[IOPS]と[MB/s]のうち、手順6で設定したレートのセルだけが活性化しています。

    この手順を繰り返して、すべての優先ポートにしきい値を設定してください。優先ポートごとに、異なるレート(I/Oレートまたは転送レート)でしきい値を設定することもできます。

  9. [適用]をクリックします。

    今までの設定内容がストレージシステムに適用されます。