Hitachi

 パフォーマンス最適化 クイックリファレンス 


1.12.4 ホストバスアダプタとポート間のトラフィックをすべてモニタリング対象にする

背景

ホストバスアダプタとポートが多対多で接続されている場合、基本的に、すべてのホストバスアダプタとポート間のトラフィックを、モニタリング対象としてください。

一度設定したあとに、ストレージシステムのポートやホストバスアダプタを追加した場合、それらとの接続のトラフィックはモニタリング対象外になっています。その場合は、先に述べた手順に従って、すべてのホストバスアダプタとポート間のトラフィックをモニタリング対象に設定し直してください。

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[性能モニタ]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[性能モニタ]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [分析]ツリーから[性能モニタ]を選択します。

  2. Server Priority Manager]をクリックします。

  3. [図データ]をクリックして、Modifyモードに変更します。

  4. Server Priority Manager]画面で[Server Priority Manager]をクリックします。

    [優先ポート制御]画面が表示されます。

  5. [WWN]タブを選択します。

    [WWN]タブの左側にツリーが2つ表示されます。左上のツリーには、ストレージシステムのポートが一覧表示されます。

  6. 画面右上のドロップダウンリストから[All]を選択します。

  7. 画面左上のツリーで、ポートを1つ選んでダブルクリックします。

  8. ポートの下に表示されている[モニター対象外]をダブルクリックして展開します。

    そのポートとのトラフィックがモニタリングの対象外になっているホストバスアダプタのWWNが表示されます。

  9. [モニター対象]を右クリックして、ポップアップメニューから[WWN新規登録]を選択します。

    [WWN新規登録]画面が表示されます。

  10. [WWN新規登録]画面で、WWNとSPM名を指定します。

    [WWN]ドロップダウンリストを展開すると、そのポートに接続しているホストバスアダプタ(WWN)のうち、モニタリングの対象外になっているものが一覧表示されます。これらは、手順8で表示されたWWNと同じです。ドロップダウンリストからWWNを選択し、SPM名を設定してください。

    ヒント

    ホストバスアダプタの管理を容易にするには、SPM名にホストバスアダプタのニックネームと同じ名称を設定することをお勧めします。ニックネームは、LUN Managerで設定するホストバスアダプタの別名です。Performance Monitorの[性能モニタ]画面では、ホストバスアダプタ(WWN)の別名として、SPM名ではなくニックネームが表示される場合があるので、同じ名称を設定しておくと管理しやすくなります。

  11. [OK]をクリックします。

    選択したホストバスアダプタ(WWN)が、[モニター対象外]の下から[モニター対象]の下に移動します。

    選択したホストバスアダプタがほかのポートにも接続している場合は、[OK]をクリックしたあとに、ほかのポートに対しても同様の設定にするかを確認するメッセージが表示されます。すべてのポートに対して、同様の設定にしてください。

  12. 手順9~11を繰り返して、[モニター対象外]の下に表示されているすべてのホストバスアダプタを[モニター対象]の下に移動させます。

    あるポートに接続していたホストをポートから切り離した場合、またはホストを別のポートに切り替えた場合、そのホストのWWNは[WWN]タブの切り離したポートに引き続き表示されます。これらのWWNは、LUN Managerを使って削除できます。削除する方法については、システム構築ガイドを参照してください。

  13. [優先ポート制御]画面で[適用]をクリックします。

    今までの設定内容がストレージシステムに適用されます。