2.9.6 コンシステンシーグループ指定ペア分割機能とは
RAID Managerを使用すると、コンシステンシーグループ単位でスナップショットデータを取得またはクローンを実行できます(コンシステンシーグループ指定ペア分割機能)。
- 〈この項の構成〉
(1) Thin Imageペアと、ShadowImageペア、Universal Replicatorペア、またはTrueCopyペアを連携させた場合の、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能
Thin Imageペアのプライマリボリュームを、ShadowImageペア、Universal Replicatorペア、またはTrueCopyペアのセカンダリボリュームとして共有する場合、Thin Imageペアを同一のコンシステンシーグループID(CTG ID)に設定して、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能を使用することで、Thin Imageペアの複数のセカンダリボリュームの一貫性を維持できます。次の図に、Thin ImageペアとUniversal Replicatorペア、TrueCopyペアを連携させた場合の、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能について示します。
次の図に、Thin ImageペアとTrueCopyペアを連携させた場合の、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能について示します。
(2) Universal Replicator、TrueCopy、およびShadowImageペアと連携した場合のコンシステンシーグループ指定ペア分割機能の実行可否
Thin Imageは、次の表に示すとおり、コンシステンシーグループ指定ペア分割機能を実行できます。
複数の共有ペア(Thin Imageプライマリボリュームと共有ボリューム) |
複数の共有ペアの状態(同一) |
コンシステンシーグループ指定ペア分割機能実行可否 |
---|---|---|
Universal Replicator(セカンダリ) |
COPY |
× |
PAIR |
○ |
|
PSUS |
○ |
|
TrueCopy(セカンダリ) |
COPY |
× |
PAIR |
○ |
|
PSUS |
○ |
|
ShadowImage(セカンダリ) |
COPY |
× |
PAIR |
× |
|
COPY(SP) |
× |
|
PSUS(SP) |
× |
|
PSUS |
○ |
|
COPY(RS) |
× |
|
COPY(RS-R) |
× |
|
PSUE |
× |
- (凡例)
-
○:コンシステンシーグループ指定ペア分割機能を実行できます
×:コンシステンシーグループ指定ペア分割機能を実行できません
セカンダリ:セカンダリボリューム
以下の構成の場合は、Thin Imageペアの複数のセカンダリボリュームの一貫性を維持できません。
-
以下の条件をどちらも満たしている場合。
Thin Imageペアのプライマリボリュームが、ShadowImageペアのセカンダリボリューム、またはUniversal Replicatorペア、TrueCopyペアのセカンダリボリュームと共有している
それぞれのペア状態が同一ではない
-
Thin Imageペアのプライマリボリュームが、Universal Replicatorペアのセカンダリボリュームと共有する場合で、Universal Replicatorペアを同一のジャーナルに登録していない構成。