Hitachi

 ローカルレプリケーション クイックリファレンス 


2.7.2 Thin Imageプールを作成する

背景

ここでは、Thin Imageプールを作成する手順について説明します。DPプールの作成については、システム構築ガイドを参照してください。

注意

プールボリュームの容量の合計からシステムプールボリューム管理領域を除いたものが、そのプールの容量です。Thin Imageペアのボリュームにデータを書き込んだ結果、プールの使用量がプールの容量を超えた場合、またはプライマリボリューム当たりの使用量が使用可能なプール容量(768TB)を超えた場合は、そのThin ImageペアはPSUEPSUE状態(障害発生時の状態)となり、スナップショットデータを取得できなくなります。また、新規にThin Imageペアを作成することもできません。そのため、プールを作成するときは、十分なプール容量を確保しておくようにしてください。

メモ

作成するプールの容量に応じて、シェアドメモリを増設する必要があります。シェアドメモリの増設とプールの容量の関係については、2.5.4 Thin Imageシェアドメモリの要件を参照してください。

前提条件

操作手順

  1. 次のどれかの方法で、[プール作成]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[DPプール]を右クリックし、[System GUI]を選択します。[プール]タブで[プール作成]をクリックします。

    Storage Navigatorのよく使うタスクを使用する場合:

    • [よく使うタスク]から[プール作成]を選択します。

    Storage Navigatorの[プール]画面を使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[プール]タブで[プール作成]をクリックします。

    • [ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[アクション]メニューから[プール管理]‐[プール作成]を選択します。

  2. [プールタイプ]で[Thin Image]を選択します。

  3. [ドライブタイプ/RPM]VSP E990の場合、[ドライブタイプ])でドライブを選択します。

  4. [RAIDレベル]でRAIDレベルを選択します。

    手順3.で[外部ストレージ]を選択したときは[‐]が表示され、RAIDレベルを選択できません。

  5. [プールVOL選択]をクリックします。

    [プールVOL選択]画面が表示されます。

  6. [利用可能なプールボリューム]リストから関連づけるプールボリュームのチェックボックスを選択し、[追加]をクリックします。

    選択したプールボリュームが[選択したプールボリューム]リストに登録されます。

    注意

    容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVを追加する場合は、システム構築ガイドの「パリティグループの容量拡張設定有効時のプール構築ガイドライン」を参照して追加してください。

    メモ

    外部ボリュームを追加する場合は次の制限があります。

    • [キャッシュモード]が[有効]に設定されている外部ボリュームと、[無効]に設定されている外部ボリュームは混在できません。

    • 内部ボリュームと[キャッシュモード]が[無効]に設定されている外部ボリュームは混在できません。

    • 外部ボリュームの階層ランクを[中]以外に設定する場合、[外部LDEV階層ランク]で階層ランクを選択してから[追加]をクリックします。

    ヒント

    必要に応じて次の作業を行ってください。

    • 条件を指定してプールボリュームを表示させる場合は、[フィルタ]をクリックし、条件を指定してから[適用]をクリックします。

    • テーブルに表示されているすべてのプールボリュームを選択する場合は、[全ページ選択]をクリックします。選択を解除する場合は、再度[全ページ選択]をクリックします。

    • 容量単位および表示行数を指定する場合は、[オプション]をクリックします。

  7. [OK]をクリックします。

    [選択したプールボリューム]リストの情報が合計選択プールボリューム、合計選択容量に反映されます。

  8. [プール名]テキストボックスにプールの名称を入力します。

    半角英数字を32文字以下で入力します。英字は、大文字・小文字を区別します。

  9. [オプション]をクリックします。

    [開始プールID]以下の設定項目が表示されます。

  10. [開始プールID]でプールIDを入力します。

    未使用プールIDの最小値が表示されます。

    設定可能なプールIDがない場合は初期値が表示されません。

    すでに使用されているプールIDを入力した場合は、入力したプールID以降で設定できる最小のプールIDを自動で設定します。

  11. [警告しきい値]テキストボックスでしきい値(%)を入力します。

  12. [追加]をクリックします。

    設定したプールが右側の[選択したプール]テーブルに追加されます。

    メモ

    設定内容が正しくない場合は、エラー画面が表示されます。

    [プールタイプ]、[プールVOL選択]、[プール名]は必ず設定してください。これらの項目が設定されていない場合は、[追加]をクリックできません。

    [選択したプール]テーブルで、プールのチェックボックスを選択して[詳細]をクリックすると[プールプロパティ]画面が表示されます。チェックボックスを選択して[削除]をクリックすると、選択したプールを削除してもよいかどうかを確認するメッセージが出力されます。削除してよい場合、[OK]をクリックします。

  13. [完了]をクリックします。

  14. [設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

    メモ

    プールのラジオボタンを選択して[詳細]をクリックすると[プールプロパティ]画面が表示されます。

  15. [適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。設定した内容はタスクとして キューイングされ、順に実行されます。

    ヒント

    ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリック した後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。

  16. [タスク]画面で、操作結果を確認します。実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したり、キャンセルしたりできます。

プール作成ウィザード、[プールVOL選択]画面、および[プールプロパティ]画面については、システム構築ガイドを参照してください。