3.2.4 容量削減状態
容量削減機能が有効な仮想ボリュームの状態(容量削減状態)から、容量削減機能の実行状況やデータの整合性の状態を確認できます。容量削減状態を次に示します。
容量削減状態 |
意味 |
次の状態に遷移するまでの時間 |
対象の仮想ボリュームに対するホストからのI/Oの可否 |
---|---|---|---|
Disabled |
容量削減機能が無効な状態 |
非該当 |
できる |
Enabling |
容量削減機能を有効にするため、容量削減機能の関連情報を初期化している状態 |
数秒~数分 |
できる |
Enabled |
容量削減機能が有効な状態 |
非該当 |
できる |
Rehydrating |
容量削減機能を無効にしている状態 |
数時間~数日 |
できる |
Deleting Volume |
LDEVフォーマットされた容量削減機能が有効な仮想ボリュームを削除している状態 |
数秒~数分※1 |
できない※2 |
Deleting Volume (nn %) |
容量削減機能が有効な仮想ボリュームを削除している状態 |
数分~数時間 |
できる |
Failed |
メタデータの整合性が保証できない状態 この状態は、シェアドメモリを揮発してストレージシステムを再起動したときに発生します |
非該当 |
できる(読み取りだけ)※3 |
- 注※1
-
LDEVフォーマットにかかる時間は、数分から数時間です。なお、LDEVフォーマット中の容量削減状態は、Enabledです。
- 注※2
-
LDEVフォーマットの完了した容量削減機能が有効な仮想ボリュームにI/Oを発行すると、その仮想ボリュームの削除が失敗します。仮想ボリュームの削除が失敗した場合、再度LDEVフォーマットを実行してから、仮想ボリュームを削除してください。
- 注※3
-
メタデータの整合性が保証できない状態のため、読み取る位置によっては、SIMコード680001が発生する可能性があります。発生した場合は、「1.9.2 SIMコード一覧」に記載されている、該当するSIMコードの対処方法に従って対処してください。
容量削減状態の遷移について、次に示します。