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 ボリューム管理 クイックリファレンス


3.2.8 プール内のすべての重複排除が有効な仮想ボリュームを初期化する

背景

容量削減状態が[Failed]の仮想ボリュームを回復する場合、この操作を実行してプール内のすべての重複排除が有効な仮想ボリュームを初期化します。また、この操作を実行すると、重複排除用システムデータボリュームも初期化されます。

注意

この操作を実行すると、プール内の重複排除が有効な仮想ボリュームのユーザデータが消去されます。事前に、これらのボリュームのユーザデータをバックアップしてください。

バックアップ中に、SIMコード680001が報告され、データを読み出せないことがあります。その場合、読み出せるデータのみバックアップしてください。また、SIMコード680001が報告されても、この操作(仮想ボリュームの初期化)を進めてください。

メモ

重複データ初期化の操作を実行した場合、操作対象のプールに関連づけられている次の仮想ボリュームは、初期化されません。

  • 容量削減の設定が[無効]の仮想ボリューム

  • 容量削減の設定が[圧縮]の仮想ボリューム

メモ

容量削減の設定が[無効]かつ[重複排除データ]が[有効]の状態の仮想ボリュームが関連づけられたプールの重複データ初期化を実施すると、その仮想ボリュームの容量削減の設定が[重複排除および圧縮]になることがあります。このため、重複データ初期化の完了後に、容量削減設定を確認してください。

前提条件

操作手順

  1. [ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択し、対象のプール名を選択して[仮想ボリューム]タブを表示します。

  2. プールに関連づけられている次の仮想ボリュームを閉塞します。

    次の順序で閉塞させてください。

    1. [重複排除データ]が[有効]の仮想ボリューム

    2. 重複排除用システムデータボリューム

    LDEVを閉塞する方法については、関連項目を参照してください。

  3. 次のどちらかの方法で[重複データ初期化]画面を表示します。

    • [他のタスク]-[重複データ初期化]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[プール管理]-[重複データ初期化]を選択します。

  4. [適用]をクリックします。

    タスクが登録され、[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]のチェックボックスにチェックマークが付いている場合は、[タスク]画面が表示されます。

  5. LDEV状態が[閉塞]の仮想ボリュームをフォーマットします。

    重複データを初期化したあと、次の仮想ボリュームのLDEV状態は[閉塞]であるため、次の順序でフォーマットを実行します。

    1. 重複排除用システムデータボリューム(データストア)

    2. [重複排除データ]が[有効]の仮想ボリューム