1.6.5 仮想ボリュームのページを解放する
背景
仮想ボリュームのページの全データが0であった場合、該当するページを仮想ボリュームから解放します。これによって、プールの使用量を減少させることができます。なお、ページ予約が有効な仮想ボリュームにゼロデータページ破棄を実行した場合、ゼロデータページ破棄の実行前後でプール使用量は変化しません。
- 注意
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次の場合、ゼロデータページの破棄処理が中断され、仮想ボリュームのページが解放されないで残ることがあります。
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処理対象の仮想ボリュームがアクセスしているプールボリュームが閉塞した。
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ゼロデータページの破棄処理中に処理対象の仮想ボリュームが関連づけられているプールが閉塞した。
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ゼロデータページの破棄処理中にキャッシュメモリの障害が発生した。
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ゼロデータページの破棄処理中に処理対象の仮想ボリュームに対して、TrueCopyペア、Universal Replicatorペア、global-active deviceペア、またはShadowImageペアの形成コピーを実行しようとした。
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ゼロデータページの破棄処理中に処理対象の仮想ボリュームを、ホストモードオプション97が有効なホストグループにパス定義した。
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前提条件
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必要なロール:ストレージ管理者(プロビジョニング)ロール
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操作対象の仮想ボリュームが、関連項目に記載されているゼロデータページを破棄できないプログラムプロダクトと併用されていないこと
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操作対象の仮想ボリュームが、LDEVフォーマット中ではないこと
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操作対象の仮想ボリュームが、データダイレクトマップ属性の仮想ボリュームではないこと
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操作対象の仮想ボリュームが、重複排除用システムデータボリュームではないこと
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操作対象の仮想ボリュームが、閉塞していないこと
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操作対象の仮想ボリュームが、ホストモードオプション97が有効なホストグループにパス定義されてないこと。
操作手順
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次のどれかの方法で[ゼロデータページ破棄]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
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[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[ボリューム]を右クリックし、[System GUI]を選択します。ページを解放する仮想ボリュームを選択し、[LDEV]タブで[ゼロデータページ破棄]をクリックします。
Storage Navigatorの[論理デバイス]画面を使用する場合:
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[ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択します。[LDEV]タブでページを解放する仮想ボリュームを選択し、[他のタスク]-[ゼロデータページ破棄]をクリックします。
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[ストレージシステム]ツリーから[論理デバイス]を選択します。[LDEV]タブでページを解放する仮想ボリュームを選択し、[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[ゼロデータページ破棄]を選択します。
Storage Navigatorの[プール]画面を使用する場合:
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[ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択し、対象のプールをクリックします。[仮想ボリューム]タブでページを解放する仮想ボリュームを選択し、[他のタスク]-[ゼロデータページ破棄]をクリックします。
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[ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択し、対象のプールをクリックします。[仮想ボリューム]タブでページを解放する仮想ボリュームを選択し、[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[ゼロデータページ破棄]を選択します。
Storage Navigatorの[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]画面を使用する場合:
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[ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のホストグループ名を選択します。[LUN]タブを選択します。ページを解放する仮想ボリュームを選択し、[他のタスク]-[ゼロデータページ破棄]を選択します。
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[ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のホストグループ名を選択します。[LUN]タブを選択します。ページを解放する仮想ボリュームを選択し、[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[ゼロデータページ破棄]を選択します。
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[ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のiSCSIターゲット名を選択します。[LUN]タブを選択します。ページを解放する仮想ボリュームを選択し、[他のタスク]-[ゼロデータページ破棄]を選択します。
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[ストレージシステム]ツリーから[ポート / ホストグループ / iSCSIターゲット]を選択し、設定対象のiSCSIターゲット名を選択します。[LUN]タブを選択します。ページを解放する仮想ボリュームを選択し、[アクション]メニューから[論理デバイス管理]-[ゼロデータページ破棄]を選択します。
仮想ボリュームの状態が正常ではない場合、またはゼロデータページ破棄中状態の仮想ボリュームの場合は、仮想ボリュームのページを解放できません。
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[ゼロデータページ破棄]画面で、[タスク名]にタスク名を入力します。
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[適用]をクリックします。
ゼロデータページを破棄し、仮想ボリュームのページを解放したあとは、Storage Navigatorのメニューバーで[ファイル]-[すべて更新]を実行してください。[すべて更新]を実行することで、[ページ状態]が変更されます。変更されない場合は、しばらく待ったあと、再度[ファイル]-[すべて更新]を実行してください。
- メモ
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ゼロデータページが存在せず、ページの解放が実行されなかった場合でも、タスク一覧画面のタスクの状態は[完了]になります。