1.5.18 プール容量を拡張する
背景
Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、またはactive flash用に作成したプールにプールボリュームを追加することで、プール容量を拡張できます。
Dynamic Tieringまたはactive flashを使用するときの制限事項
-
プールにプールボリュームを追加したとき、有効なモニタリング情報がある場合は階層再配置が実行されます。有効なモニタリング情報がない場合は階層内でページの使用率が平均化されます。
-
プールボリュームを追加すると、実行中の階層再配置は中止されます。
前提条件
-
必要なロール:ストレージ管理者(プロビジョニング)ロール
-
プール容量の縮小が実行されていないプールであること。
操作手順
-
次のどれかの方法で[プール]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
-
[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[DPプール]を右クリックし、[System GUI]を選択します。
Storage Navigatorを使用する場合:
-
[ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。
-
-
[プール]タブまたは設定対象のプール名を選択したときの[プールボリューム]タブで、容量を拡張するプールを選択します。
なお、複数プールへのプール拡張はできません。
-
次のどちらかの方法で、[プール拡張]画面を表示します。
-
[プール]タブまたは設定対象のプール名を選択したときの[プールボリューム]タブで[プール拡張]をクリックします。
-
[アクション]メニューから[プール管理]-[プール拡張]を選択します。
-
-
次の手順に従って、プールボリュームを選択します。
-
[プールVOL選択]をクリックします。
[プールVOL選択]画面が表示されます。
-
[利用可能なプールボリューム]テーブルから関連づけるプールボリュームの行のチェックボックスを選択し、[追加]をクリックします。
追加するボリュームが外部ボリュームで、階層ランクを[中]以外に設定する場合は[外部LDEV階層ランク]で階層ランクを選択してから[追加]をクリックします。
選択したプールボリュームが[選択したプールボリューム]テーブルに登録されます。
追加できるボリューム数は、すでにプール内にあるボリュームを含めて最大1,024です。
[ドライブタイプ/RPM](VSP E990の場合、[ドライブタイプ])が同じでRAIDレベルが異なるボリュームをプールに追加できます。
例:[ドライブタイプ/RPM]がSAS/15Kで[RAIDレベル]が5(3D+1P)のボリュームと、[ドライブタイプ/RPM]がSAS/15Kで[RAIDレベル]が5(7D+1P)のボリュームを、同じプール内に追加できます。
- メモ
-
ページ予約が有効な仮想ボリュームが関連づけられているプールの場合、容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVは追加できません。
- ヒント
-
必要に応じて次の作業をしてください。
-
行をフィルタする場合は、[フィルタ]コンポーネントで[ON]を選択します。
-
テーブルに表示されているすべてのプールボリュームを選択する場合は、[全ページ選択]をクリックします。
-
容量単位および表示行数を指定する場合は、[オプション]をクリックします。
-
-
[OK]をクリックします。
[プールVOL選択]画面が閉じます。[合計選択プールボリューム]に選択したプールボリューム数、[合計選択容量]に選択したプールボリューム容量の合計が表示されます。
-
-
[完了]をクリックします。
-
[設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。
-
[適用]をクリックします。
タスクが登録され、[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]のチェックボックスにチェックマークが付いている場合は、[タスク]画面が表示されます。
なお、容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVを使用したプールについては「3.3.5 パリティグループの容量拡張設定有効時のプール構築ガイドライン」を参照してください。